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検索エンジンとクローラーを理解しよう、SEO(検索エンジン最適化)対策のやり方とは

コンテンツマーケティング

「SEO対策をしてWeb集客の成果を高めたい」
「検索エンジンの仕組みを理解したい」
「そもそもSEOって何かを詳しく知りたい」

本記事ではそのようなお悩みや、疑問のある方向けに検索エンジンの仕組みや考え方、SEO対策までを網羅的に解説します。

Web集客においてSEO対策を欠かすことはできません。

この記事を最後まで読むことでもう「SEO対策がわからない」ということはなくなるはずです。

ぜひ最後までお読みください。

検索エンジンとは?何のためにある?

検索エンジンとは例えるならインターネット上の大きな図書館のことです。

たとえば、「生成AIとは」というキーワードを入力するとインターネット上の膨大なデータから答えを探し出してくれます。

これを検索と呼び、データベースから情報を見つけ出すことから「検索エンジン」と呼ばれるようになりました。

通常の図書館なら足を運んだり時間をかけて館内で探したりと、情報を集めることに労力がかかります。

しかし、検索エンジンはオンライン上でユーザーが求める情報を簡単に正確かつ、短時間で見つけることが可能です。

検索エンジンの歴史

検索エンジンがはじめて登場したのは1990年です。

Archieという検索エンジンで、現在のようなクラウド型ではなく、ファイル名での検索しかできないサーバー型システムという形でした。

その後、1994年にはディレクトリ型検索エンジンが誕生します。ちなみに1996年に登場したYahoo!Japanも当時はこのディレクトリ型検索エンジンを採用していました。

その後、ディレクトリ型検索エンジンは質の問題からサービス終了になり1996年に現在のGoogleの検索エンジンと同じ「ロボット型」の検索エンジンが登場します。

これには「クローラー」や「スパイダー」といったロボットがサイトを巡回するシステムが採用されており、Googleの前身となっています。

ちなみにこの検索エンジンは「Backrub」という名称で1997年にGoogleに名称変更しました。

日本では2000年にGoogle法人が立ち上がり日本版のGoogleが登場して現在に至っています。

ブラウザと検索エンジンの関係

よくブラウザと検索エンジンを混合しがちですが、両者は明確に異なります。

ブラウザはWebサイトを閲覧するためにあり、検索エンジンは情報を検索するためにあります。

たとえば、GoogleChromeやSafariやFirefoxといったインターネットブラウザが代表的です。

人間に例えると、脳と身体のような関係にあり、ブラウザという土台があってはじめて検索エンジンが使えるという関係にあります。

世界の検索エンジンの種類

検索エンジンは世界でもいくつかの種類が使われています。

一番代表的な検索エンジンはGoogleです。

Googleは最大手の検索エンジンで世界平均86?96%のシェア率を誇ります。

そのため、世界規模でも検索エンジンはGoogle一強といっても過言ではありません。

その他、世界の検索エンジンの種類を紹介すると、

・bing
・Yahoo!
・Baibu
・YANDEX
・DuxkDuck

などがあります。

検索エンジンの基本的な仕組み

検索エンジンは基本的に以下の3ステップの仕組みになっています。

STEP1.クローラーがコンテンツを見つける
STEP2.コンテンツがインデックスされる
STEP3.検索結果に表示される

まず、記事などのコンテンツを作成してアップします。

インターネット上には膨大なコンテンツがあるので、クローラーと呼ばれるロボットが巡回し、アップされたコンテンツを発見します。

クローラーがコンテンツをチェックして問題なければ、コンテンツがインデックス(索引)されるという仕組みです。

図書館に例えたら、職員が本を見つけて分類した後に本棚に入れる、という作業になります。

最終的にユーザーがインデックスされたコンテンツを検索すれば、検索結果にコンテンツが表示される、というのが検索エンジンの基本的な流れになります。

Google創業者ラリーとセルゲイ

世界を代表する企業となったGoogleはラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって創業されました。

スタンフォード大学で出会った2人は、その後1998年にカリフォルニアでGoogleを創業します。

当時としては画期的な「ページランク」の技術を検索エンジンに取り入れ、これが現在のGoogleの検索エンジンの基幹となっています。

検索エンジンのアルゴリズムとは

検索エンジンのアルゴリズムとは、検索順位を決める仕組みのことです。

アルゴリズムには「手順」「仕組み」「処理方法」という意味があります。

検索エンジンではコンテンツの検索順位を決めています。

この際、検索順位を決めるためには一定のルールや評価基準を元に順位付けされてるのです。

検索エンジンのアルゴリズムがなければ、質の悪いコンテンツでも上位表示されるため、より質の良いコンテンツを上位表示させてユーザーの悩みの解決に役立てるように検索アルゴリズムが活用されています。

Googleのアルゴリズムは200以上

Googleが採用する検索エンジンのアルゴリズムの種類は実に200以上あると言われています。
さまざまな評価基準で検索順位が決定しているということです。

たとえば、Googleの公式ページでは以下の5つについて特に言及しています。

・検索意図の把握
・コンテンツの品質
・Webページの関連性
・ユーザービリティ
・文脈の考慮

次の見出しではこれらの5つのタイプについてそれぞれ解説します。

アルゴリズムの5つのタイプ

・検索意図との把握
ユーザーの検索意図を把握するために4つのクエリに分類して、さらにコンテンツのタイプやローカル情報などで分析します。

その結果、ユーザーが求める解答を検索エンジン上で表示できます。

・コンテンツの品質
そもそも、コンテンツの質が担保されなければユーザーの検索エンジンに対する評価が下がってしまいます。

そのためコンテンツの質はもちろん、内容の信頼性や関連サイトからのリンク、ユーザーエクスペリエンスなどから質を分析します。

・Webページの関連性
検索意図と関連のあるWebページを表示させるためのアルゴリズムです。

例えば、ダイエットの情報を探している人にネコの情報サイトを表示させても意味がありません。

逆にダイエットの情報を集めている人に関連性のあるサイトを表示することで情報の網羅性が担保されます。

・ユーザービリティ
現在ではインターネット環境の使用は圧倒的にスマホユーザーがほとんどです。そのため、モバイルフレンドリーへの対応を重視しています。

その他、ページを読み込むスピードやコアウェブバイタルの基準などいくつかの項目で分析します。

・文脈の考慮
ユーザーにとって最も有益で関連性の高い情報を提供するために、Googleでは文脈についても分析しています。

検索履歴や位置情報などからも分析することで、より関連性が高い情報を提供できています。

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クローラーって何?どんな仕組み?

クローラーとはGoogleに記事をアップロードした際に、検索エンジンに発見されインデックスさせるために巡回しているロボットのことです。

クローラーとは、「這い回る」という意味の「craawl」が語源になっています。

クローラーはデータベース化されたWebコンテンツからリンクをたどって移動します。

その後、アルゴリズムで評価を行い検索順位を決定するという流れです。

クローラーが収集する情報は以下のとおり。

・テキストファイル
・HTML
・CSSファイル
・画像
・PDF
・JavaScriptファイル

ちなみにクローラーに発見されないと、コンテンツが検索エンジン上に表示されることはありません。

クローラーにHPがクロールされるためには

クローラーがHPにクロールされやすくするための施策を「クローラビリティの向上」と呼びます。

Googleは常に良質なコンテンツを求めているので、クロールされるためには質の高いユーザーが求めるコンテンツを作ることが第一です。

その他、以下のような対策があります。

・URLを統一化
・必要な内部リンクの設置
・パンくずリストの設定
・Webサイトの構造化
・無料なリンクを削除

上記とは逆に重複コンテンツや無効なリンクがWebコンテンツにあると、クローラーに発見されにくくなるので気をつけてください。

インデックス登録ってなに?

インデックスとは「索引」という意味があります。

検索エンジンの場合は、クローラーにコンテンツを発見してもらったあとにデータベースに登録する作業のことをいいます。

インデックス登録されることで、検索結果にWebページが表示されるようになる仕組みです。

インデックスされるためには

検索エンジンのクローラーはリンクをたどってWebページを認識します。

そのため、すでにインデックス登録されているページと新規ページのリンクをつなげることで、インデックスされやすくなります。

ただ、この方法でもインデックスされない場合は以下のような方法があります。

・XMLサイトマップによるリクエスト
・内部リンクと外部リンクをつなげる
・URL検査ツールのリクエスト

これらを行うことでインデックスを促進できます。

検索エンジンの検索結果に表示されるためのSEO対策

検索エンジンで検索結果に表示させる施策をSEO対策と呼びます。

SEO対策にはいくつかの施策があり、どれか1つというよりは網羅的に行うことが効果的です。

ここからは検索結果の順位に関係するSEO対策をそれぞれ解説します。

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検索キーワードの選定

検索キーワードとはユーザーが検索窓に入力するワードのことを言います。

たとえば、「カレーライス 作り方」というキーワードを入力するとカレーライスにレシピに関するサイトが表示されます。

この検索キーワードの選定がSEO対策では非常に重要です。

検索キーワードのボリュームや、検索意図などを汲み取り、検索キーワードを入力したユーザーが求めるコンテンツを作成しましょう。

ディスクリプション

検索エンジン上のディクスリプションとは、Webページの簡単な要約や説明のことを言います。
ディスクリプションは検索エンジンに「このページはこんな内容です」という情報を伝えるために必要です。

また検索エンジン結果のタイトルの下にもディスクリプションは表示されるため、ユーザーにも見られます。

そのため、検索エンジンとユーザーの両方にわかりやすい文章を書く必要があるのです。

タイトルタグ

タイトルタグとは、Webページのタイトルを表示させるためのタグです。

Webコンテンツが見られるかどうかは、タイトルに懸かっているといっても過言ではありません。

タイトルには検索キーワードの挿入はもちろん、内容が一目で伝わる適切なものを付ける必要があります。

見出しタグ

見出しタグとはWeb上の「目次」のことです。

たとえば、
・大見出し
・中見出し
・小見出し
のような形でページを構造化させる役割があります。

HTMLではH2、H3、といったように表示され、数字が大きいタグが上の階層を表しています。

内部リンクの設計

内部リンクとは自社サイトの記事と記事をつなげるリンクのことです。

たとえば、関連する記事同士を内部リンクさせることでユーザーをサイト内の別の記事に誘導することができ回遊率があがります。

そのため、SEO対策にはこの内部リンクも有効です。

コンテンツの質と量

SEO対策ではコンテンツの質と量の両方ともが求められます。

コンテンツの質では、コンテンツの信頼度や専門性、権威性といったGoogleが重視する E-E-T-Aやユーザーが求める情報を的確に伝えることが重要です。

量では、コンテンツの数はもちろん、情報の網羅性を担保するためのボリューム量やテキスト量が求められます。

一昔前なら文字数は2000文字以上と言われていましたが、現在ではよりユーザーの問題を解決したコンテンツが重視されるようになりました。

そのため、むやみやたらに量が必要と言うよりは、ユーザーに必要な情報を網羅的に伝えるための量が求められています。

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被リンク対策

被リンクとは外部サイトから自社サイトに貼られたリンクのことを言います。

被リンクはSEOにおいても重視される項目で、
・外部サイトからリンクされている=質が高いサイト
とGoogleから見なされます。

そのため、評価の高い外部サイトから被リンクされるとSEO的に評価され検索順位が上がる傾向にあります。

逆に質の悪いサイトから被リンクされると逆効果になりますので注意してください。

ページスピードの重要性

Googleは公式で明確に利便性の高いサイトを上位表示させると公言しています。

そのためページスピードの速さはユーザーの利便性に直結するため、SEO対策においても重要なのです。

ページ表示速度が遅いとユーザーがストレスに感じ、離脱の原因にもなります。

検索エンジンとリスティング広告の関係

リスティング広告とは、検索エンジンの結果に表示される広告のことです。

検索結果に表示されることから「検索連動型広告」とも呼びます。

リスティング広告のメリットは
・即効性がある
・広告運用費と流入数が比例する
ことです。

ワンクリックされると課金されるという仕組みで需要が高く、検索数も多いキーワードなどは単価が高い傾向にあります。

ただし、リスティング広告が検索上位に表示されるのは出稿している間だけで、出稿をやめると検索結果にも表示されなくなります。

店舗運営に必須なローカルSEOとは

ローカルSEO(MEO)とは特定の地域や住所を検索した際に、上位表示させる施策のことです。

店舗ビジネスをされている場合などはこのローカルSEOが認知や集客に大きく影響します。

たとえば、「大田区 整骨院」と検索すると大田区の整骨院がヒットします。

当然、1ページ目の上位に表示された方が目に付くため、来店数や問い合わせも増えるでしょう。

そのため、店舗運営に欠かせない施策がローカルSEOなのです。

検索エンジンとSEOとコンテンツマーケティング

検索エンジンやSEOとコンテンツマーケティングはWeb集客において良く使われるため混合しがちです。

コンテンツマーケティングとは「コンテンツを使った戦略」の事をいい、記事コンテンツはもちろん、メルマガや動画、インフォグラフィックスなど、さまざまな施策が含まれます。
そのため、検索エンジンやSEOとは違った考え方になります。

具体的にはコンテンツマーケティングの中にSEO対策があり、SEO対策のために検索エンジンが存在するといった位置づけです。

まとめ

Web集客においてSEO対策を欠かすことはできません。

SEO対策の成果を最大限に高めるためには、検索エンジンの仕組みの理解や用語などをしっかり理解しておくことが大事です。

本記事では検索エンジンの歴史からアルゴリズム、SEO対策に必要な施策を網羅的に解説しました。ぜひSEOをマスターしてWeb集客の効果を最大限に高めてください。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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