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水問題・SDGsへの貢献性をWEB発信「クボタ」の好事例

SDGs

現在、世界の人口は78億人に達しており、国連が2019年に発表した「世界人口予測」によると、2050年には97億人にまで増加することが予測されています。人口が増えることにより発生する問題は多々ありますが、特に人々の生活や経済活動に直結する水資源の不足は深刻です。OECD(経済協力開発機構)の予測では、水の需要が2050年までに55%増加すると見込まれており、SDGsにおいても水問題がターゲットに指定されているなど、世界中の人々が力をあわせて取り組まなければならない喫緊の課題になっています。
特に各企業がこれらの「水リスク」にどう対応していくのかについて、ステークホルダーはもちろん、一般消費者も注目をしています。

農業機械メーカーのクボタは、その水問題に真摯に取り組んでいる企業です。「For Earth For Life」を企業のブランドステートメントに掲げ、「食料・水・環境の循環で、持続可能な社会をめざす」ことを明言しています。 実は、日本国内で初めて水道用鉄管の開発をしたのがクボタで、世界最高水準の日本の水インフラ技術を提供することで、世界中の人々に安全な水を届ける取り組みを行っています。
また、水資源の保全のために、世界の全拠点で「水ストレス」に関する調査を行っています。水ストレスとは、人口1人当たりの年間使用可能な水量が1700トンを下回り、日常生活に支障をきたす状態のことをいいます。クボタではこの調査の結果を受けて、水ストレスの高い地域では水使用量の削減などの対応を行っているとのことです。
これらのような取り組みが評価され、クボタは国際的な非営利団体CDPが毎年実施している水セキュリティ調査「CDPウォーターセキュリティ」において、2019、2020と2年連続で最高位の「Aリスト企業」に認定されています。 クボタの公式サイトでは、これらの情報やSDGsへの貢献性をサステナビリティページでわかりやすい形で紹介しています。

加えて、クボタは「クボタプレス」というオウンドメディアを運営しています。「バングラディシュに安全な水を供給」「水環境インフラを知り尽くすクボタが実現、下水処理施設でIoT活用」といった水問題に関する記事はもちろん、クボタの最新技術、食べ物に関する知識、農家や自社従業員への取材などなどバリエーション豊かな情報を定期的に発信しています。 WEBマガジンとして一般人でも楽しめる記事を掲載することで、自然な形でクボタの社会貢献性を伝え、企業のファンを増やすブランディングにもつながる良い試みだといえるでしょう。

今や企業の魅力や社会貢献性は、自らが積極的に発信していかないと競合他社に取り残される時代になりつつあります。特に現在は、世間一般にまで認知が拡大したSDGsへの企業の取り組みについて皆が注目しています。その注目度を逆手にとり、SDGsと事業活動を紐づけて情報発信することで、社会貢献と自社の成長を両立させてみてはいかがでしょうか。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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