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優れたブランドガイドラインを作成するためのヒント

ブランディング

人々の記憶に残るブランドの確立に必要なのは、一貫性がすべてです。

世界で最も有名な企業のロゴを見ると、瞬間的にブランド名が頭に浮かぶはずです。
例えばSwooshを見ればナイキを、黄金のM型アーチを見ればマクドナルドを、一口かじられたリンゴを見ればAppleをイメージするでしょう。
これらの企業はすでにあなたの脳の中に接着されており、強力なブランドガイドラインは接着力を強める役割を担います。
ブランドガイドラインはロゴやアイコンだけにとどまらず、色、画像、フォント、トーン、さらには広告を見たときの感覚までカバーします。

この記事では、ブランドガイドラインとは何か、独自のブランドガイドラインを作成するためのヒントを見ていきます。

ブランドガイドラインとは何か?

ブランドガイドラインはブランドスタイルガイドとも呼ばれ、基本的にはブランドを伝える方法に関する取扱説明書とルールブックです。
すべての視覚的な詳細だけでなく、会社の声、トーン、メッセージについての重要な注意事項が含まれます。
紙かデジタルの冊子に記載され、何をすべきか、何をすべきでないかを例示します。
ガイドラインはまた、以下の広範な企業のブランドアイデンティティを含みます。

ロゴ:フルロゴ、セカンダリーロゴ、アイコン
カラーパレット:一次、二次的カラー
タイポグラフィ:フォントのスタイル、サイズ、間隔
その他の画像:写真、イラスト、アートワーク
声とトーン:ブランドが言語と感情をどのように使用するか

企業が時間をかけてブランドガイドラインを作成することで、どこに表示されてもブランドイメージの一貫性を保つことができます。
やがてブランドへの忠誠心や親しみやすさ、信頼感が生まれ、長期的には大きな成果をもたらします。

ブランドガイドラインの作成方法に関するヒント

1.すべきこと、すべきでないことを含める

本当に役立つブランドガイドラインは、あなたが何をすべきかを教えてくれるだけではありません。 あなたがしてはいけないことについて、視覚的で簡単に理解できる方法で使用要件を具体的に例示します。

例えばOGSystemsは、ロゴが高コントラストの背景やロゴの色に似すぎている背景に配置されないようにするなど、遊び心のある方法でしてはいけないことをイラストで伝えます。また、ロゴを傾けたり、ドロップシャドウやグラデーションなどの装飾を追加したりすると、厳しく判断されることも明確になっています。

2.具体的になることを恐れない

詳細に事例を示すほど効果的になります。ブランド戦略に関わる場合は、さまざまな色、フォント、画像の具体的なシナリオと使用法を説明します。

例えばElement Threeのブランドガイドラインでは、通信チャネル別に使用すべきフォントを例示します。「書体の使用法(Typeface Usage)」セクションでは、タイトルと見出しのフォント名とスタイル、および本文のコピーについて説明します。 これらのルールは、Webおよび印刷コンテンツ、電子メール、社内の従業員イベントなど、複数のチャネルに適用され、そこには不確実性の余地はありません。

3.ガイドラインをブランド化する

ブランドガイドラインの目的は、ブランドが常に同じ方法で伝えられるようにすることです。ドキュメント自体も例外ではありません。ガイドライン自体を、ブランドの雰囲気をアピールするもう1つのマーケティング資料と考えてください。これは、ガイドラインに小さなタッチを追加することで実現できます。

例えば、無地の黒い数字でページに番号を付ける代わりに、ロゴアイコンと色のアクセントを使用して独自色を出します。説明だけでなく、セクションの見出しにも実際にブランドの色とフォントを使用します。ロゴとアイコンに楽しいカーリーQを使用するQuiqupは、ブランドガイドラインドキュメント全体にQのループラインを拡張して、視覚的なアイデンティティを強化しています。

4.ブランドカラーに名前を付ける

ブランドをさらに強固にしたい場合は、ブランドカラーに名前を付けてください。

例えば、Netflixは「Netflixレッド」、HubSpotは「HubSpotオレンジ」、Spotifyは「Spotifyグリーン」などがあります。これによりブランドの雰囲気が生まれ、そのカラーがブランド独自の領域として認識されるようになります。

5.プロフェッショナルへの依頼を検討する

ブランドガイドラインの作成のため、他の仕事を圧迫されてはたまりません。チームの誰もグラフィックデザインのスキルを持っていない場合は、専門家を雇ってブランドの重要な仕事を任せることを検討してください。

若いビジネスにとって高額な投資かもしれませんが、ブランディングの重要性は認識しているはずです。99designs、Fiverr、DesignhillなどのフリーランスのWebサイトでより手頃なオプションを探してください。検索バーに「ブランドガイドライン」と入力するだけで、利用可能なデザイナーのポートフォリオを確認できます。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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