優れたブランドストーリーで市場をけん引するトップブランド10
ブランディング
「あなたは誰?」という質問は、捉え方によって単純にも複雑にもなり得ます。
多くの人は複雑に考えることのない人生を送っているが、ブランドにそんな贅沢は許されません。ビジネスにおいてその答えを見つけることは、製品を棚に並べたりプレスリリース配信したりする前に優先すべきことになります。
ブランドにとって、自分が誰であるかを示すストーリーが重要になる理由です。
ブランドストーリーは価値のあるマーケティング資産になるだけでなく、組織全体をブランドの原理原則に導くガイドラインにもなります。
そんな優れたブランドストーリーを有し、結果市場で存在感を示している10のブランドストーリーを紹介します。
1. Toms Shoes
創設者のブレイク・マイコスキー氏は、ウェブサイトで次のように語っています。
「2006年にアルゼンチンを旅行中、子どもたちが靴なしで育つ辛さを目にした。何とか状況を変えたいと思い、一足売れると途上国の子どもたちに新しいペア靴が贈られるシステムのToms Shoesを創設した」
2. Warby Parker
創業者の1人がバックパッキング旅行中に眼鏡をなくし、大学院生が買えるような眼鏡なかったことから、高価な眼鏡の問題に取り組むための反抗的な新興企業として設立。
またToms Shoesと同様、VisionSpringなどの非営利団体と提携して、1つ販売されると必要としている人にペアのメガネが配布されました。
3. GoPro
創設者でCEOのニック・ウッドマン氏は、ウェブサイトで次のように語っています。
「GoProは、人生の最も有意義な体験を捉え、それを人々とシェアすることで一緒に祝う手助けをする。山での友だちと過ごす1日が一人でいるよりも有意義であるように、集合的な経験を共有することで生活をより楽しくする。そしてGoProは、世界で最も多様性に満ちたカメラを提供する。素晴らしい写真やビデオを通じて、あなたの人生を共有できるようにすることが私たちの仕事だ」
4. SoulCycle
フィットネスブランドのSoulCycleは、「仕事のようだったフィットネスのルーティンを変える」というビジョンを持っています。
SoulCycleは現在、カーディオパーティーと呼ばれる「インスピレーションを与える瞑想的なフィットネス体験」を提供する。
屋内サイクリングのライダーたちにとって重要なフィットネスで、彼らとエクササイズの関係性を変えました。
5. Chipotle
Chipotleは、自分たちはグッドフードビジネスの中にいると表現しています。高品質な食材、伝統的な調理技術、特徴的な内装が上質な食事体験を提供、さらにChipotleは、動物や農家、環境の視点からより良い世界を目指しています。
6. Uber
Uberは、世界中の人々の移動手段を進化させています。アプリを通じシームレスにドライバーと乗客を結ぶことで、世界中の都市へのアクセスを高め、さらにそのことで、乗客の可能性とドライバーのビジネスチャンスを広げています。
7. Airbnb
Airbnbは自らを、信頼できるコミュニティ市場だと表現しています。旅行者はユニークな宿泊場所を探して予約でき、これまでにない素晴らしい体験ができます。
8. Under Armour
Under Armourは自らを、競技者が試合や練習中にクール、かつドライでいられるパフォーマンスアパレルやスポーツ用品を初めてデザインしたブランドと主張しています。
9. Beats
Beatsのオーディオ機器は、スタジオのエネルギー、エモーション、エキサイトをリスナーに伝えています。次世代のサウンドエンターテイメントの可能性を追求しています。
10. Virgin America
Virgin Americaのミッションは、新たな機体、魅力的な運賃、質の高いサービスとアメニティで充実した機内体験を提供すること。
Wi-Fiや電源が利用できるムードの良い機内、カスタムデザインのレザーシート、すべての座席にはタッチスクリーンが設置され、オンデマンドメニューや数々のエンターテイメントオプションを用意しています。
ライタープロフィール
神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長
創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。