カテゴリー

小規模ビジネス向けブランディングの成功事例15

ブランディング

小規模ビジネス向けのブランディングプロジェクトは、実験的でクリエイティブなチャレンジができるため代理店やフリーランサーにとって大きなチャンスになる。大規模ビジネスには複数の意思決定者からの承認が必要だったり、ブランドの一貫性から外れないため厳しいガイドラインが用意されたりすることも少なくない。
一方小規模ビジネスでは新たなクリエイティブな試みにオープンで、かつスピーディーに物事を進められるメリットがある。そんなスモールビジネス向けブランディングの成功事例15を紹介したい。

1) Elo Soap

ギリシャの老舗石鹸メーカーEloは、斬新な見た目のオリーブオイル石鹸の新ラインアップを必要としていた。
そこで、Smirap DesignsのデザイナーMike Karolos氏を迎え、海の観光立国ギリシャのギフトショップでも、ひと際目を引くアイテムを作り上げた。

2) AND UNION

ドイツの酒造AND UNIONが販売するクラフトビールの缶は、ミニマルデザインと複雑で予測不能な手触りの絶妙なバランスが売りだ。
AND UNIONの社内デザインチームは、安いビールの入れ物でしかないとされていた缶のイメージを一新することに成功した。

3) Folklorious

バルセロナを拠点とするデザイナーQuim Marin氏が、オンラインアクセサリーブティックFolkloriousのブランディングを手掛けた。
Marin氏のデザインは、クラシックなアートワーク、イラスト、現代的なグラフィック写真、タイポグラフィーを融合した斬新なものだった。

4) EAT MY SHORTS!

ファッションデザイナーMalena Blas氏による、中性的な独立系ファッションが特徴のブランド。
メキシコシティを拠点とするデザイナーTomas Salazarと組み、新たなパッケージソリューションの開発と現代的なブランドアイデンティティーの確立に成功している。

5) Zonzo Estate

Zonzo Estateは、メルボルンのヤラバレーでワイナリー、レストラン、ウェディングを手掛ける老舗。
オーストラリアのデザイン事務所Swear Wordsがモダンな手法で、洗練されエネルギーに溢れるリブランドを手掛ける。

6) Qoni

ペルーの小さな職人コミュニティQoniは、Leo Burnettカナダ支店のLeo Burnett Designがブランディングを手掛ける。
その徹底した手法は、文字のデザイン、ブランドストーリー、販促物全般に至るまでブランドのアイデンティティーを確立する。

7) Lune Croissanterie

Luneは、最大の売り物ペストリーを完璧に仕上げるため科学的な手法を取り入れる未来的なベーカリー。
メルボルンを拠点とするA Friend of Mineが手掛けるスペースシップロゴが、科学とパンの融合を見事に表現する。

8) Tenth Muse Botanical Fragrance

Tenth Museは、天然の持続可能な成分からカスタムパフュームを製造しているボタニカルフレグランスのスタートアップ。
Studio MPLSのブランディングにより、チャーミングなビクトリアン調のブランドアイデンティティーの確立に成功している。

9) Bombay Electric

ムンバイに格調高いファッションのセレクトストアを構えるBombay Electric。
活気があり変幻自在な新たなブランディングは、パリを拠点にするデザイナーMichael Thorsbyが手掛ける。

10) Glorioso Super Nutrients

スペインのスーパーフード企業Glorioso Super Nutrientsは、パケット風のサプリメントパッケージを提供する。
シンプルながら気まぐれで、内容物を象徴する抽象的なサークルのデザインが目を引く。

11) Notel

非伝統的なホテルNotelは、大胆なブランディングを要求していた。
それを実現させたのが代理店のSelf Titledで、ルーフトップに6タイプのエアストリームトレイラーを配す斬新な手法でアートの方向性を強調し、強力なブランドコンセプトをアピールしている。

12) Marte Estudio

クラシックなアート、鮮やかな色彩、モダンなデザインといった要素が融合した、メキシコのヘアー/メークアップスタジオのブランディング。
デザイン代理店のBienalがデザインした空間が、Marte EstudioのクリエイターMariana Abraham.氏の個性を引き出している。

13) Robinson s

オートボディワークショップのブランディングに関して、優れたアイデアは直ぐに出てこないかもしれない。
しかし代理店Parallaxのおかげで、Robinson s Accident Repair Centerは柔らかくレトロなロゴ、最小限のブランディング素材とインテリアにより、ベストなブラインディングとは何かを証明している。

14) Sneaky Veg

Mandy Mazliah氏が作るブログSneaky Vegは、彼女の家族の健康食を巡る回顧録となっている。
ブログにひと味のクレバーで目を引くブランディングを加えるため、 デザイナーのVicki Turner氏が一肌脱いだ。
その目的は、果物や野菜のレシピを子どもたちの大好物にすることだった。

15) Doctor Manzana

スペイン、バレンシアのDoctor Manzanaはスマートホンやタブレットの技術サポートを提供するショップ。
新規顧客を獲得する目的で、Masquespacio Designにブランディングを依頼した。
Masquespacio Designは、54度の広い視野角とファッショニスタからオタクまで引きつける多彩なカラーを取り入れた徹底的なデザイン戦略で、インテリアからプロダクトを大胆に彩る。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

あなたのおすすめ記事