コーポレートブランディングを成功に導く7つのステップ

ブランディング

コーポレートブランディングは、企業戦略を見直す絶好の機会になる。ビジネスの規模の大小に関わらず、これまで十分に活かされてこなかった社内・社外のリソースを最大限に活用する方法を模索する活動が、コーポレートブランディングだ。今回の記事では、コーポレートブランディングを成功に導く7つののステップを紹介したい。どんなコーポレートブランディングプロジェクトにおいても、便利なガイドとして利用できるはずだ。

ステップ1:CEOがブランド戦略をスタートからリードする

コーポレートブランディングは会議室から始まり、スタートがプロジェクトのプロセスにおいて最も重要なポイントとなる。CEOはブランディングのアイデアを十分理解すると同時に、最初からブランド戦略に関わる必要がある。

ステップ2:独自のモデルを確立する

すべての企業には、それぞれ独自の要求やビジネス価値、仕事の進め方がある。そのため典型的なモデルだとされるものでも、それぞれの企業の要求にマッチした形に変える必要がある。

ステップ3:顧客を含む、ステークホルダーを巻き込む

顧客や社員など、多くのステークホルダーは意外とあなたの会社のことを知っている。だがほとんどの企業がそのことを忘れ、コーポレートブランディングに彼らの持つ有益な情報を有効利用できていない。マーケティングの予算の最低5%は使い、ステークホルダーのリサーチを実施することで、ブランドが置かれている現状を把握する必要がある。

ステップ4:コーポレートビジョンを進化させる

コーポレートブランディング戦略は、会社全体のコーポレートビジョンを進化させる絶好の機会になる。マネージメントを巻き込むことで、社員すべてを対象とした教育などを通じ、成功に向かい企業全体の機運を盛り上げることができる。

ステップ5:新テクノロジーを追究する

成功するコーポレートブランディングには、最新テクノロジーの活用は欠かせない。テクノロジーが効率的なブランディングのプロセスを実現し、最新技術への嗅覚を研ぎ澄ますことで、ライバルとの差を広げられる。

ステップ6:人々にブランドの代弁者になってもらう

企業にとって最も重要な資産は、社員を含めたすべての”人”である。社員は日々同僚や顧客、サプライヤ、友人、家族などと連絡をとっており、そのコミュニケーションサークルの広がりは無限に拡大する。人々の口コミのパワーは凄まじく、一人一人にブランドの代弁者になってもらうことで、コーポレートブランドの良好なイメージを世界中に拡散できる。

ステップ7:ブランドパフォーマンスの測定をする

ブランドには責任が伴うのと同様、コーポレートブランドも責任を持つべきだ。コーポレートブランドが提供する価値や競争力はどれほどのものか?といった疑問の答えはいつでも準備しておく必要があり、それはCEOがコーポレートブランディングを成功させるために追求すべきコミットメントである。コーポレートブランディングの成功を判断するための指標を設定し、定期的にブランドパフォーマンスの測定をしなければならない。方向性を誤っていたときには、迅速な軌道修正をすることが重要である。

プロダクトブランディングとコーポレートブランディングの違い

プロダクトブランディングとコーポレートブランディングの違いは、その名前の通りシンプルだ。コーポレートブランディングは会社のポートフォリオや製品を含む、会社全体を対象にするのに対し、プロダクトブランディングとは特定の製品にフォーカスしたブランディングのことをいう。Orville Redenbacherのポップコーンがプロダクトブランドで、ConAgra Foodsがコーポレートブランドになる。

ブランドを、カスタマーとブランドの関係性から生じる印象をトータルしたものと定義するとき、プロダクトブランディングはパッケージや広告、品質など製品に関するものすべてを含み、コーポレートブランディングは会社とカスタマーの関係性すべてを対象としたブランディングになる。

コーポレーションの存在感とは?

ブランドが目立ち、会社が一般に認知されていないケースは多い。例えばTwinkiesは良く知られているが、Flowers Foodsが所有するブランドであることはあまり知られていない。一方で、コーポレートブランドが消費者にとって馴染み深く、ブランドの中心と捉えられている場合もある。例えば、リオオリンピックの公式スポンサーだったプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)。いくつかのP&G製品を紹介する広告も掲載したが、メインはP&G全体をアピールする広告キャンペーンを展開した。近年のオリンピックの広告キャンペーンでは、子どもを育てる母親にP&Gのサポートを訴えかけるメッセージを主に発信している。洗剤の「Tide」やペーパータオルの「Bounty」、おむつの「Pampers」などの製品広告を発信しているが、簡潔なアピールにとどめている。やはりメインはコーポレートブランディングを意識しており、コマーシャルの最後に表示されるP&Gのロゴは印象的だ。

プロダクトブランディングからコーポレートブランディングへのシフト

P&Gの製品数は多く、香水から薬品までカテゴリーも多岐にわたるため、ブロックとしてひとまとめにしたプロモーションは難しい。そのため、通常はP&Gブランドだけのコマーシャルを流してはいない。しかしマルチブランド企業の中には、個々の製品ではなく会社をブランドとしてアピールする手法を選択したものもある。例えば、GEは電子レンジやオーブンだけでなく、MRI機器や風力タービン、電球から採掘機器まで生産する。GEの結論はP&Gと逆で、企業全体のプロモーションを選択した。最新の広告キャンペーンのタイトルは“What’s Wrong with Owen?(Owenに何が起きた?)”では、自虐的なストーリーを展開する。GEの採用が決まった学生Owenは、友人から祝福されるというより、同情を買う。そこで彼は友だちや、画面の向こうの視聴者にGEでの開発者として働くことの素晴らしさを説明することになる。GEはデジタル産業の会社である、いうメッセージとともに。

製品とともにP&Gグループを宣伝するのか、もしくはGEのようにすべての製品を象徴するブランドとして会社をアピールするのかはそれぞれのブランドの自由で、どちらが正解とはいえない。しかしすべての会社は、カスタマーとの関係性の中で、何かしらのメッセージを発信しているはずだ。会社として存在する以上、コーポレートブランディングは既に始まっている。

SUBWAYがグローバル戦略の一環でロゴを変更

2016年8月初旬、ファストフードレストランチェーンのSUBWAYが未来のグローバル戦略の一環で、新たなロゴを発表した。ミニマリストを意識したロゴへの変更は、ブランドが誕生して15年目で初めてのことだ。

新しいSUBWAYのロゴ

ロゴを変えるには、正当な目的と論理が必要になる。
まず、イタリック文字を変更したことで、強く大胆なイメージになった。一方でアイデンティティのコアとして使われ続けてきたカラーに変更はない。だがミニマリストなデザインにより、グリーンとゴールドを際立たせている。そして頭文字と最後の文字からは矢印が伸び、「S」の字を描く。デザインのシンプル化と、新たに強調した大きなSがロゴの変更のすべてだ。

ブランディング戦略

SUBWAYはオリンピック開催時のいくつかのスポットで、新しいロゴを登場させた。SUBWAYの狙いはあくまでグローバルなブランド戦略であり、ロゴの変更はその一環に過ぎない。
SUBWAYでは新しいロゴの発進を、進化の“Next Step”と呼んでいる。ロゴ以外にもテクノロジーにフォーカスしたSUBWAY-Digitalなど、新たなプレミアムメニューで将来に向け進んでいる。

大胆なアップデート?

元々強力なアイコン的ロゴを持ってたSUBWAYにとって、大胆なアップデートだとの意見もあるが、新たなグローバル戦略のためには必要な変化だった。
SUBWAYの社長Suzanne Greco氏は、「SUBWAYのロゴは世界的に認知度が高いが、新たなロゴデザインによりSUBWAYのフレッシュさを保つという未来志向のメッセージが広がる」と新しいロゴの意義を説明する。

将来を見据えて

ロゴの完全な刷新は、2017年中に行われる。世界のSUBWAYの店舗や、コミュニケーション/デジタルのプレゼンスにおいて、新しいロゴが使われる。クリエイティブ/デザインチームはSUBWAYと密接に協議し、新しいロゴがSUBWAYブランドのすべてを代弁しているのかを話し合った。
それはロゴのカラー、文字、形状などの細部に及んだ。早い時期でのロゴの公開は決して軽い判断からではなく、ポジティブな計算に基づくものだ。コンシューマーからのフィードバックを、将来のグローバル戦略に活用する意図もそのひとつだ。

SUBWAYの近年のライバルとの競合は周知の通りだ。ライバルにシェアを奪われる形で、2015年には売り上げが3.4%も下落した。

ロゴの刷新を機会に、SUBWAYは新たなスタートを切ろうとしている。いくつかの都市でトップを回復するまでは、パーフェクトなコミュニケーション、プロモーション、アイデンティティチェンジ、キャンペーン戦略が求められる。厳しく時間のかかる戦いになりそうだ。

Moleskineのブランド拡大戦略:クリエイティブのためのカフェをオープン

イタリアの手帳メーカーMoleskineは、クリエイティビティを掻き立てるコーヒーの香りで新たなマーケットの参入に挑んでいる。イタリアのミランに、リラックスできるMoleskineカフェをオープンした。

Moleskineのブランディング

1997年から、Moleskineの手帳はクリエイティブな専門家に愛用されている。ユーザーの輪は国内だけでなく、海外にも広がっている。そのMoleskineがイタリアのミランにカフェをオープンし、新たなブランディング戦略に動き出した。

ブランドの拡大:カフェのオープン

有名なブランディングコンサルタントサービスInterbrandと組み、Moleskineのブランドを象徴するクリエイティビティにフォーカスした結果、カフェのオープンに行き着いたという。
これまでのターゲットオーディエンスのニーズやムードに応える、新しい形の雰囲気の提供を目指した。
コミュニケーションテーブルエリア、食事エリア、Moleskine製品の販売エリア、アーティストやデザイナー、ブランドのファンによるクラウドベースの作品の展示エリアが設けられている。

自然な進化

Moleskineは一貫して、コンテンツの作成と発信、文化体験のシェアにブランドの価値を置く戦略をとってきた。
そのためカフェのオープンは、これまでのブランド戦略の延長に過ぎないという。さらに、カフェでの手帳のプロモーションも忘れていない。
カフェのコミュニケーションツールとして手帳を使い、オーダーを書き込むのはもちろん手帳だ。Moleskineブランドのロゴはカップやコーヒー豆のバッグにデザインされている。

ブランドの可能性を引き出す

Moleskineブランドには、クリエイティブチームがパーフェクトなコミュニケーションを目指すという素晴らしいストーリーがある。MoleskineのCEO、Arrigo Berni氏はブログで、「クリエイティブクラスとしてのMoleskineのライフスタイルブランドの可能性を最大限に引き出す、重要なステップになる」と語る。

正しい戦略か?

ブランドの拡大戦略が失敗するケースは多い。今のところMoleskineの戦略はうまく運んでいる。
Moleskineは最初のアイデアをジュネーヴ空港で試しただけでなく、ブランドの目指すゴールを明確に発信することに成功している。「Moleskineはブランドを本格的に拡大する前に、テストで成功したものにフォーカスしている。
運頼みではない」とBerni氏は話す。ブランドの提供する価値に変わりはない。会社が中心に据えるのはクリエイティビティだ。
カフェが作り出す考えやユニークさが、手帳に新たな価値を加える。

Instagramの「Stories」は、ユーザーの1日の活動をひとつのアルバムや、スライドショーのようなフォーマットで写真を発信できる機能。
Storiesのコンテンツは24時間で消えるのが、最大の特徴だ。ソーシャルに熟練したブランドは、Instagram StoriesをSnapchat Storiesと比較するだろう。どちらも、1日でコンテンツが消える点で同じためだ。その意味では、Instagram Storiesから目新しさは感じられない。だがこれまでのInstagramのブランドのプレゼンスを高めてきた功績と数百万のビデオビューを理由に、マーケッターはこの機能を活用することでアドバンテージを得る独自の機会として捉えている。

なぜInstagram Storiesがブランドにとって重要なのか

Instagram Storiesには、ブランドがプラットフォームをマスターすることでフォロワーを増やすせるなど、いくつかの利点がある。
そのひとつが、複数のイメージやビデオをフォロワーに提供する一方で、Storyの個別ポストではなくブランドが直接コンテンツをアップロードできる点だ。
Storiesにアップロードするコンテンツには、テキストやドローイングの挿入ツールが使える。この機能により、ブランドのユニークなクリエイティビティやスタイルを表現できるようになり、フォロワーはブランドが彼らのために準備してくれたコンテンツを見るためにStoryを見るようになる。

Instagramはまた、Storyのコンテンツに「いいね!」やコメントをできないよう制限した。
このことでブランドは「いいね!」やコメントを追ったり、パーフェクトなポストをしたりするプレッシャーから解放される。さらにビデオマーケッターは、ブランドイメージを高めるためのユニークなコンテンツ作成に思い切ってチャレンジできるようになるという。それ以外にもInstagram Storiesには、Instagramアプリのプレゼンス通知機能がある。フォローするアカウントがStoriesに新しいコンテンツをポストすると、ユーザーはトップのStoryバーにあるアカウントのプロファイル写真周辺に色付きリングが確認できる。つまりStoryに頻繁に写真やビデオをアップロードすることで、ブランドはフォロワーのフィードの目立つ場所に表示されるチャンスを得られるのだ。ただ注意点もあるので気をつけてほしい。

例えばブランドにマーケティングチームに複数のメンバーを抱えている場合、彼ら全員がStoryにポストしていてはフォローするオーディエンスはコンテンツの数に圧倒されてしまい、フォローを解除する可能性がある。Instagram Storiesはブランドのプレゼンスを高める有効な手段だが、オーディエンス第一に考えた使い方をお勧めする。

パーソナルブランディングは、あなたのために新しいドアを開き夢を実現する。正しくあなた自身のブランディングを実践できれば、あなたの評判は高まり、有名なアドバイスである“あなた自身の紹介が必要なくなるまで努力する”状態に近づくことができる。では、パーソナルブランディングと会社のブランディングを同時に行うにはどうしたらよいのだろう?

特に立ち上がったばかりの企業にとって、起業家自身のパーソナルブランディングにフォーカスするのは難しい作業になる。しかし、パーソナルブランディングのゴールを実現するために必要なあなたの血や汗、涙は会社の成功にもつながる。ブランドはあなたの子どもでもあり、成長を目の当たりにできる。パーソナルブランディングと企業ブランディングの成功を両立させることで、大きな自信になるはずだ。しかし子育てと同じように、何かを大事にしているときには、あなた自身へのケアが疎かになることもある。子どもの親であれば、趣味や自由な時間を割かれるのと同じで、起業家であればパーソナルブランディングを後回しにするかもしれない。だがパーソナルブランディングが企業ブランディングに寄与することを知れば、気後れすることなくパーソナルブランディングにフォーカスできるはずだ。これから、成功するパーソナルブランディングの秘訣をいくつか紹介したい。

現在のデジタルプレゼンスを認識する

Googleであなたの名前を検索する。シークレットモード、もしくはクッキーなしの検索オプションを利用して実行するのが、本当の検索結果を知る最も効果的な方法になる。あなたの名前が上位に表示されるだろうか?パーソナルブランディングが正しく行われていなければ、あなたのソーシャルメディアアカウントとともに、同じ、もしくは似た名前が混ざって表示されるだろう。

個人と企業サイトを充実させる

個人と企業の両方をオーディエンスに伝える最も効果的な方法が、企業の“アバウト”ページを充実させることだ。サイトの説明文はクリアで読みやすく、エンゲージを促すものがベストだ。イメージ検索にかかるような顔写真も目立つ場所に設置しよう。その際、名前やタイトル、ソーシャルメディアリンクを含むalt属性を入れる。

ソーシャルメディアにエンゲージする

ソーシャルメディアでは、あなたと同じ産業のコミュニティで、見込み顧客たちと積極的に会話を交わそう。ソーシャルメディアのアカウントは、一気に数千人のオーディエンスに存在を示す効果を持つ。Blackstone Medical ServicesのVick Tipnes氏は、「ソーシャルメディアはパーソナリティを示すと同時に、ブランドやミッションをサポートするベストな場所になる」とソーシャルメディアの効果を強調する。

パーソナルブランディングは決して簡単なプロセスではないが、あなただけでなく、企業の成功にもつながるとても重要な作業だ。ソーシャルメディアのコミュニティや会話に参加し、エキスパートとして活躍する必要がある。そして、個人や自分のブランドだけの成功のために活動するのではなく、産業全体の成功を目的とすることが重要だ。コミュニティーに継続して価値を提供することで、あなたを期待する声が日々大きくなるだろう。

パーソナルブランディングで起きやすい典型的な間違い

ここ最近、パーソナルブランディングに関して、クレージーな状況を目撃している。メキシコ人のドラッグ王や、インターネットデートでは偽名を使うトレンドがあるなど、オンラインから多くのブランディングを学ぶことができる時代だ。また、Louise Delageの訳ありの真実や、トランプ氏とクリントン氏が繰り広げた、ソーシャルメディアにおけるファンによる選挙戦のつぶし合いなどもそうだろう。

そんな状況の中、明らかになりつつあるのがパーソナルブランディングの競争優位性の低下と、それに反して高くなるパーソナルブランディングへの要求度だ。政治のプロセスや社会変革、ビジネスチャンスの拡大、デートのライブなど、パーソナルブランディングはどんな場面にも登場する。私たちはそんなオンラインのリアリティーを、最大限に活用しようとしている。そのためにはスマートなパーソナルブランディングが欠かせない。これから紹介するパーソナルブランディングの失敗から、同じ過ちを犯さないように学んでほしい。

パーソナルブランディングに必要性を感じない

あなたが高校生か会社員、もしくは会社役員であろうと、パーソナルブランディングとはあなたのキャリアを次の段階に引き上げるものである。パーソナルブランディングは、あなた自身をマーケットすることでオンラインでのプレゼンスを高める。ゴールを達成するために、パーソナルブランディングであなたのオンライン活動をコントロールする。

オンラインでプレゼンスを高めることで、常にいいことが待っているわけではない。ときには嫌な思いをするかもしれないが、パーソナルブランディングがあなたの成長になることを認識してほしい。

自分でない自分を演じる

たった今、デートをするとしたら、自分のベストな面ばかりを強調するだろう。そしてあなたの部屋は、いつもよりきれいに片付いているかもしれない。そんなあなたに興味をもった相手とは、関係性が深まるかもしれない。だが、いつもと違うあなたがずっと続くようであれば、関係性が怪しくなってくるだろう。

パーソナルブランディングも初デートのようなものである。あなたはオンラインで、ポジティブな面を強調することになる。同僚や会社、新規顧客からは、注目を集めることになる。だが、やはりやり過ぎると、誰もデートどころか、雇用したり、仕事を依頼したりしようとは思わなくなってしまう。鍵は“真実性”にある。あなたを偽る必要はない。そのことで、後で苦労するのはあなたなのだから。

何か起こるまで待つ

 歯医者は、1日2回の歯磨きを推奨する。歯が黄色くなってからでは遅い。この教訓は、すべてのことに当てはまる。修復する段階になる前に、対処することが大切なのだ。虫歯になる前に、毎日の歯みがきをすることの方が、よほど効率的だ。オンラインブランディングでも同じだ。あなた自身をオンラインでコントロールすることは、評価が下がって初めて対処するより効率的だ。問題が起きてからオンラインでのプレゼンスの重要性に気づく人は多い。だが大事なのは、問題が起こる前のパーソナルブランディングによる日々の努力なのだ。

パーソナルブランディングを成功に導く15のステップ

パーソナルブランディングの方法を説く前に、何故パーソナルブランディングがあなたのビジネスや生活にとって重要なのかを説明する。
パーソナルブランディングの効果は:
・企業を成長させる
・キャリアを伸ばす
・かつては思ってもいなかったパートナーや機会に巡り会える
・セールスサイクルが早くなる。信頼を得ることで、サービス効率が高くなる
・生活がより充実する

私の経験について話そう。パーソナルブランディングの効果が見え始めた時だった。それからニッチな分野に焦点を絞り、戦略を立て直してからは驚く程の変化が見られた。海外での講演や本の出版依頼が相次ぎ、オンラインビジネスは成長し、新たなパートナーシップやビジネスの話が途切れることはなかった。 あなたならどうしますか? すべてがうまくいくとは限らないが、私の場合には成功の法則が存在したように思う。あなたにだってその法則は機能するだろう。

まず基本から押さえておきたい。
・行動を起こし継続する
・あなたに特化したものにフォーカスする
・価値のある情報を与える気前の良さを持つパブリッシャーになりきる
・人々があなたのメッセージを拡散したくなるようなことをする

最も重要なことは、ニッチな分野を発見することだ。あなたの専門分野はどこだろう?より狭い分野から始めると良い。例えば私の専門はコンテンツマーケティングである。あるものはペットの衣装、またあるものはナノテクノロジーを専門とするだろう。ひとつ見つけて前へ進もう。

ここにあなたのパーソナルブランディングを成功させるための、15のステップを紹介しよう。

1.オンラインのプロファイルを更新しよう。あなたの得意分野をアピールするためのストーリーは必ず入れたい。LinkedInやFacebook、ツイッター、Googleプロファイルは絶対押さえておこう。PlaxoやTripIt、FriendFeedもオプションとして利用できる。

2.ドメインを取得しよう。そこはあなたの発言を自由にコントロールできる場所になるだろう。

3.名刺を利用しよう。名刺を受け取ったら、相手をあなたのオンラインネットワークに紹介するのだ。

4.プロに写真を依頼しよう。誰もあなたのしょぼくれた顔写真を見たくないだろう。写真はプロに依頼し、オンラインのプロファイルでは一貫してその写真を使おう。

5.ブログを始めよう。専門知識を活かした話題をブログに載せ、有益な情報を発信し続けるのだ。

6.他のブログにコメントを付けよう。あなたのニッチな分野と共通する10-15のブログをピックアップする。頻繁にそれらのブログをチェックし、コメントをするのだ。

7.本を執筆しよう。決してからかっている訳ではない。今日でも本は最高のビジネスツールだ。ニッチな専門分野を持つのであれば、是非本を出版して欲しい。

8.面白みのないコンテンツではなく、ビッグコンテンツを届けよう。eブックやニュースレター、ホワイトペーパー、リサーチレポート、インダストリーランキングから2つか3つピックアップし、発信しまくるのだ。

9. 最適な発信チャネルを選ぼう。パワーポイントのスライドショーはSlideShareやScribdで公開し、ブログのコンテンツはツイッターやフェースブックで配信する。

10. あなたについての話題にコメントをしよう。ツイッター検索やGoogleアラートを利用しあなたについての話題を検索し、コメントをするのだ。

11. ゲストに記事を書いてもらおう。ニッチな分野に精通しているのであれば、ユーザーはゲストの登場を歓迎してくれるだろう。

12. 2つの組織と提携し、積極的に活動しよう。どんな組織でも受け入れてくれるわけではないが、2つピックアップしあなたの行動力を発揮して欲しい。

13.スピーク、スピーク、スピーク。公でのスピーキングは、前述の12ポイントを次のレベルに引き上げる。スピーキングの能力に不足を感じるのであれば、司会者育成の訓練を受けるのもよいだろう。

14. 常に手助けの精神を持とう。誰かがあなたの助けを求めているのであれば、全力で助けてあげるのだ。今日のギフトエコノミーでは、恩を売ることがとても重要になる。

15. チャリティや社会運動に興味を持つ。この世界をより良くするための活動には協力を惜しまないようにしよう。

誰でも、そう誰もがこの15のポイントを実践すれば、6ヶ月で劇的な変化を実感できるはずだ。あなたのニッチを発見し、突き進もう。

重要性がますます高まるパーソナルブランディング

パーソナルブランディングの重要性を否定できる理由は、今のところ見つからない。シンプルにいうと、ブランディングとはブランドネームや特徴を、世界に広める活動である。そのためブランドとは、中途半端な思いやりや自己満足ではなく、真実と約束に基づいて築くことが重要になる。

だが新規事業者の多くは、すべきことがあまりにも多いため、意識的にパーソナルブランディングの優先順位を下げているようにみえる。
彼らの意識には、パーソナルブランディングは自然に築かれるものという思いがあるようだ。
これは事実と大きく離れている。オンラインビジネスの指導者Stephanie Joanne氏は言う。「あなたの行動が意図的であろうがなかろうが、あなたの行いのすべてがパーソナルブランディングにつながることを理解すべきだ」。ソーシャルメディアやインフルエンサーマーケティング、それ以外のアウトリーチ戦略において、パーソナルブランディングは共通ファクターとしてインパクトを受けるのだ。

セールスは人と人との冒険

特にインターネットで稼ぐ企業の営業員にとって、信頼ほど優れたツールは存在しない。

では、起業家が信頼を築くためにできることとは何か?それがパーソナルブランディングである。

セールスとは、人と人とがつながることで成立する。IFTT、Buffer、MailChimpなどのツールは、セールスプロセスの自動化をサポートする。

一方で、あなたは誠実な態度をもって、エモーショナルなレベルで人々とつながらなければならない。そして目と目、声と声、メッセージとメッセージのつながりであれ、薄いカーテンを一枚一枚取り除いていくことで、短期的にはマーケティングのリターンは得られないかもしれないが、少しずつあなたの味方が増えていくはずだ。

あなたがメディアになる

ブログやポッドキャスト、ソーシャルメディアのおかげで、他のメディアがあなたを取り上げるまでただ座ってひたすら待つ必要はなくなった。確かにメディアに対するプロモーションは今でも重要だが、自社製品の販売でお金を稼ぐ目的の前に、多くの会社はメディアカンパニーとして機能している。

例えばRed Bullはメディアカンパニーであるが、たまたまエネルギードリンクを販売している。
GoProも同じくメディアカンパニーの傍ら、アクションカメラを販売しているだけだ。
ブランディングは明らかにマクロレベルに影響を与えるだけでなく、ミクロレベルに与える効果も無視するわけにはいかない。そのためパーソナルブランディングが必要になる。最近雇用されたインターンのメンバーとしてではなく、組織に価値を提供できるアクティブなメンバーとして、あなたの名前を世界中の人たちに知ってもらおう。

あなた自身のブランドの投資は、決して優先順位の低いものではない。パーソナルブランディングはあなた自身だけの投資ではなく、周りの人たちや組織へのポジティブな効果をもたらすはずだ。

パーソナルブランディングをマスターする方法

あなたのすべてがそうであるように、あなたのパーソナルブランドはユニークだ。ブランドとしてあなたが誰であるかを反映するために、イメージとチューニングをコントロールできていれば望ましい。ブランディングとは、あなたが誰であり、どこにいて、どこに行こうとしているのかをオーディエンスに伝える行為のことだからだ。さらに、あなたの価値や信念、タレント性、アイデアなどが正しく伝われば完璧だ。

Likeable Localの創設者でCEOのDave Kerpen氏は、大学生の時代から自分のパーソナルブランドを構築してきた。その途上で、ユニークなセールス戦略で認識されるまでになったのだ。そして2006年の”スポンサー付きウェディング”で、メディアにも注目されるようになった。

Kerpen氏と花嫁のCarrieさんは愛と、野球への情熱を分かち合い、セールスとマーケティングのスキルで、ブルックリン・サイクローンズの試合後に行われたウェディングの資金10万ドルを企業に助成させたのだ。出資した企業は、Entenmann’s、1-800-Flowers、Smirnoffなどで、ウェディングがリレーションシップを強固にし、キャリアとしてのスタートと同時に、パーソナルブランドの確立に成功した。Kerpen氏のパーソナルブランディングの秘密を学び、パーソナルでプロフェッショナルなアイデンティティを形成し、あなたの周りでバズを起こす方法を紹介する。

ライバル競争で優位に立つブランド

Kerpen氏の言うように、仕事の移り変わりは早いが、パーソナルブランドは一生続くものだ。パーソナルブランディングが強力なペルソナが育つのを助け、ライバルひしめくマーケットの中で優位に立つことができる。「第一に、何よりも先にパーソナルブランドと目的にフォーカスしよう」とKerpen氏はいう。「それから目的とブランドのために、何を売るか、または開発するのかを考えよう」とパーソナルブランドの重要性を強調する。

ミッションステートメントであなたが誰なのかを定義する

ベストなパーソナルブランドは、他の人とあなたとを関連付けるディスクリプションを設置する。ミッションステートメントを決定し、人々が即座にあなたの価値と信念を理解できるようなブランド構築をしよう。

「もしミッションステートメントがキリストの祈りより長い場合は、短くすべきだ」とKerpen氏はLinkedInで述べた。バンパーのステッカーになるような、短くインパクトのあるものがよい。Zapposの、”デリバリング・ハピネス(幸せ運び)”はよい例だ。

過去のあなたが現在の成功につながったことを強調する

私たちの誰もが、始まった場所で終わることはない。これまでのキャリアや興味などが、あなたの道を作り、進んできたはずである。あなたが誰であるのかを発信するために、あなたの言葉であなたが辿ってきた道を説明しよう。

Kerpen氏の言うように、ブランディングの物語は、あなたのキャリアにおける成長を説明することになる。大事なのは、過去のあなたの経験が、今のあなたの価値になっていることにフォーカスすることだ。物語は過去から現在まで一貫性をもって語られるべきで、今のあなたのダイナミックなタレント性を、どのように形成してきたのかを発信しよう。

ビジネスにおいてブランディングが重要な理由

ブランドを創造することは素晴らしい。だがビジネスにとって、ブランドが重要な理由をどれだけの人が理解しているだろうか?ブランドが、ビジネスにもたらす効果についてみていこう。

ブランディングが製品や会社の認知度を高める

ブランドは単に名前、ロゴデザイン、スローガンにとどまらず、会社を取り巻く要素すべてを含み、ライバルとの違いを明確にする。例えばブランディングは、次の行為から築かれる。

・ブランドのビジュアルアイデンティティ(ロゴ、ウェブサイト、カラーなど)
・広告やコミュニケーション
・製品とパッケージデザイン
・店舗での体験
・価格
・スポンサーやパートナシップ

ブランドを個人として考えてみよう、個々にはそれぞれの性格、服の好み、コミュニケーション手段、価値観、友だち、ストーリーがある。そのため個々の違いが明確になり、それぞれの人間性が形成されパーソナルブランドとなる。
パッケージの強力なビジュアルでブランディングに成功しているのが、Minute Maidだ。2009年、Minute Maidは商品棚の数ある製品の中で目立たせるために、パッケージのリデザインを行った。一貫性のある統一デザインで、さまざまな製品ラインや国の違いにおいても、一目でデザインを認識できることにフォーカスしたのだ。

ライバルとの違いを出すために

コンシューマーは製品よりも、ブランドに対し親しみを持つ傾向にある。
例えばボトル入りウォーターにブランド名がない場合、コンシューマーは何を頼りに選べばよいのか迷ってしまうだろう。ブランドが製品の違いを演出し、コンシューマーはスーパーマーケットで数ある製品の中から、あなたのブランドを選んでくれる。ブランド間で味の違いがあるわけではないのに、特定のブランドを選ぶのはブランドにロイヤルティを感じているからだ。

ブランディングがカスタマーとのエモーショナルな結びつきを作る

ブランディングにより、ターゲットマーケットでの信頼性を確立することでロイヤルティが育ち、カスタマーは再びブランドに戻ってくる。カスタマーがブランドに価値を見出したとき、エモーショナルな結びつきができる。例えばカスタマーがNikeに対して、トレンディで何でも可能な気持ちにさせてくれるとの価値を持てば、今だけでなくこれからもNikeを選んでくれるはずだ。Nikeは効果的な方法で、コンシューマーとエモーショナルに結びつけることができるブランドを代表する存在だ。

ブランディングは製品デザイン、ロゴ、メッセージだけで語れない。カスタマー体験、ブランドプロミス、企業哲学/文化などすべての要素がブランドを形成する。ブランディングはビジネス戦略の主要な役割を担う、ビジネスの成長と成功を約束する重要な戦略になる。
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