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ブランドプラットフォームの作り方

ブランディング

ライバルから抜け出すブランドプラットフォームを作る方法

ここ最近ネット上で、ブランドプラットフォームついてのさまざまな情報が飛び交っている。
あなたもそのような情報に触れる機会があるだろう。しかし、「ブランドプラットフォーム」の本当に意味を理解しているだろうか。本当に理解しているのは少数派なので安心して欲しい。広告業界に所属している人でも、その定義を言える人は少ない。「コーポレートイメージ」と呼ぶ人もおり、混乱に拍車を掛けている。呼び方はどうであれ、企業にとって必要なことであることは確かだ。

単純に言ってしまうとブランドプラットフォームとは、あなたのブランドが訴えたいことになる。
あなたの会社とは何なのか、何をしているのか、何が他社と違うのかを訴える戦略的なステートメントである。

ビジネスの内容が違えば、当然ブランドプラットフォームも違うものになる。しかし、ベーシックとなる共通要素は次の通り存在する。
1. ミッション
2. 特徴
3. 価値の比率
4. タグライン/バイライン
5. ブランドストーリー

では以上のブランドプラットフォームが持つ5つの要素について説明していこう。

ミッション
ミッションステートメントでは、ブランドの目的や哲学を明確で分かりやすい方法で伝える必要がある。そしてミッションステートメントを組み立てる上でブランドの特徴、ターゲットマーケット、他社との違いをしっかりと押さえておかなければならない。具体的な内容のものや、ユーザーに想像の余地を与えるものを織り交ぜても良い。文章は長くなりすぎないように、簡潔、明確なものにしよう。

特徴
あなたのブランドとは何かを説明するものだ。他社とは何が違うのかを説明し、ターゲットマーケットのニーズを捉え、ライバルから一歩抜け出す特徴を発信しよう。しかし、顧客はあなたが発信する特徴とブランドを全面的に関連付けることはしないだろう。そこで、あなたが最も伝えたい特徴をひとつだけ選んで強調することが重要になる。

価値の比率
「自分のブランドは顧客に価値を届けているだろうか」。自分自身に聞いてみよう。あなたが提供するブランドの価値の比率は、ライバルブランドとは異なる。あなたのブランドを選ぶことで、顧客が得るベネフィットは何かを考えてみよう。

タグライン/バイライン
タグラインとバイラインは、いずれかひとつを押さえておけば良いだろう。ブランドのロゴの近くに配置するタグラインかバイラインは、ひとつの文章しか埋め込むスペースがないのだ。バイラインは「Home Electronics」のように、シンプルなものだが、タグラインはより洗練されたものになる。例えばAppleの「Think different」のような、スローガンやビジョンのステートメントになるだろう。

ブランドストーリー
あなたの組織の歴史を、簡潔ながら興味深い形で残そう。何が会社をユニークでおもしろくしているのか?社外から客観的に眺めるような感覚で見つめてみよう。メディアはおもしろいネタを探している。例えば個人の歴史をウェブサイトで公開することで、個人の顔が見えにくいオンラインビジネスにおいて、顧客が親密感を増すことにつながるかもしれない。

結局ブランドとは、顧客のマインドとハートから作られている。ブランドプラットフォームには、あなたと顧客とのエモーショナルな結びつきを取り入れることで効果を発揮するだろう。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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