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GEが先駆けて行った社会的価値を創出した事業成長モデル

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「選択と集中」という言葉が有名なアメリカ最大の企業体であるゼネラル・エレクトリック(GE)社が多くの企業に先駆けて2005年に行ったCSVが“エコマジネーション”と呼ばれるものだ。これは「エコロジー」と「エコノミー」、そして「イマジネーション」を合体させた造語である。

推進したのはGEのジェフ・イメルトCEOだ。 イメルト氏は同時に“Green is Green”というキーワードも掲げた。最初のGreenは「環境」で次のグリーンは「ドル札」(ドル札は緑のインクで印字されている)を意味する。「環境は金になる」というメッセージである。つまり優れた技術や商品、サービスの提供を通じて環境問題を解決することで自社の利益に大きく貢献すると考えたのだ。 イメルト氏がこの考えを発表した当時、アメリカはブッシュ政権の時代で、京都議定書などの枠組みにおける環境問題についての規制を悉く拒否していた。また当時のGEは、温室効果ガスの削減目標が義務化されると、大きなコスト負担を強いられることが予想された。

そんなときの“エコマジネーション”である。 当時は社内からも社外からも反対の声は大きかったが、環境問題という世界全体が抱える最大の社会課題の解決に向けてGEがリードしていくことで、同社の大きな事業成長につながると考え、リーダーシップをとり推し進めていった。

その結果、GEの“エコマジネーション”関連の売上高は、それ以前の5倍近くまで伸ばし、環境NGOからの協力関係をとりつけ、政府、市民の賛同も得ることができた。また、欧米主要企業9社とNGOとで二酸化炭素排出権の枠組み導入を行うなど、社会に大きく貢献し、イメルト氏はオバマ政権での経済諮問機関議長にも就任した。

GEの成長はまさに「経済的価値を創造しながら社会的価値も創造する」というCSVを行い、多くの企業との枠組みのなかで競争優位の立場を得ることができたのである。これこそが新しい経営モデルが誕生した瞬間だったといえるだろう。 参照 『CSV時代のイノベーション戦略』ファーストプレス 著:藤井剛
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