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コンテンツマーケティングチームとコンテンツを活性化する方法

コンテンツマーケティング

B2C企業のほぼ半数が、小規模なマーケティングチームを有する。
今後、73%のビジネスがオリジナルコンテンツを増やす計画をしているため、限られた時間の中で頑張っているコンテンツマーケティングチームの負担が増えそうだ。
チームメンバーの増員は明確なソリューションになるが、人件費の増大は経営者が最も嫌うところだ。
今あるチーム内でクオリティコンテンツを量産する能力を高めたい場合、メンバーのクリエイティビティを活かすスペースの増大が良策になる。

今回の記事では、限られた人員の中で、コンテンツの質を高め、効率的にコンテンツを作成する方法を紹介したい。

プロセスの標準化を避け、クリエイティビティを発揮する

AdobeのCreate2016調査によると、昨今の社員の73%が、仕事に対するクリエイティビティより、生産性の向上を重視しているという。もちろん納期は重要であるが、チームメンバーに多様な考え方や、新しい体験を生み出す力が不足してしまうと、生産するコンテンツにクリエイティビティが欠けてしまう。

最近の調査で、新鮮な体験がクリエイティビティを50%高めていることが判っている。照明をわずかに暗くしたり、歩きながら話し合いをしたりするなど、ちょっとした変化がチームのクリエイティビティを高める。

リスクを恐れない

テスト済でない新たなコンテンツは目標に達しないリスクがあるので、これまで効果のあった安全なコンテンツに頼りたくなる気持ちは理解できる。しかし、過去のコンテンツの繰り返しでは、クリエイティビティは生まれない。

新たな試みはコストが発生するものばかりではない。例えばチームメンバーへの声の掛け方で、新たなチャレンジに向かう雰囲気を作ることもできる。まず、「いいね、だけど…」の台詞を「いいね、さらに…」といった、シンプルだけどポジティブなものに変えてみよう。

コンテンツにストーリーを絡める

コンテンツを作成する際、ルールやメディアのタイプのフォーマットに縛られることがよくある。ソーシャルビデオにおいては、30秒が理想的な長さだと知ることは決して無駄ではない。だがそのようなルールに縛られるより、オーディエンスのエンゲージにつながる可能性が最も高いストーリーの効果をフルに活かすことを勧めたい。

Dollar Shave Clubは93秒のYouTubeビデオで、2日間だけで1万2000件の新たなオーダーを獲得した。ベストな実践法をチーム内で共有して、優れたストーリーでルールを破壊する楽しさを知れば、クリエイティビティ溢れる職場になるだろう。グレートストーリーで名高いTEDは、18分の長さのビデオで650万のオーディエンスを獲得しているのだ。

これまでの伝統的なコンテンツを踏襲しても、大きな成功は見込めない。新たなチャレンジに果敢に挑み、クリエイティビティをフルに発揮する時代がきた。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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