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ブランドがバイラルビデオを必要とする理由

コンテンツマーケティング

誰もが、シェアが拡散し話題で持ち切りになるバイラルビデオを待ち望んでいる。友だちとのバイラルビデオのやり取りは、日常的な風景になりつつある。ではブランドがバイラルビデオを狙う目的とは何か?

ブランドがバイラルビデオを作る理由

近年、シェアリングの数がマーケティングの成果を測る重要な指標になっている。
オーディエンスの自発的判断に依るところが大きいため、シェアリングをコントロールすることは難しく、当然シェアリングを買うこともできない。

バイラルビデオのエージェントchamber.mediaは、これまでバイラルを起こしてきた広告トップ100を調査し、シェアリングにつながりやすいコンテンツのテーマから、以下の10の要素を導き出した。

1. 高い関連性
2. ショッキング
3. 意外性
4. 大量の時間とリソースの投入
5. 他人のリアクション
6. 文化に対するチャレンジ
7. 率直な疑問
8. 意外なテクノロジーの活用
9. バイラルトレンド
10. 願望

私たちは通常、これらの要素を取り入れてビデオを作成する。

オンラインビデオが台頭しはじめた2007年〜2011年、バイラルブランドには多くの勝者と敗者が生まれた。そして、試みに失敗したビデオを多くのブランドが、戦略とともに葬り去った。
当時、ビデオ広告で成功したブランドは、単にYouTubeでの競争が少なかったため成功していたものもあり、戦略としては理解が進んでいなかったのが実情だ。
その中で、バイラルビデオのパイオニア的作品が、チンパンジーの意外な行動がショッキングだった「Ape With AK-47」だ。
それをきっかけに、それまで一般的とされていたビデオ戦略の間違いに気づき、成功パターンが確立されるようになる。

そしてブランドがバイラルビデオを狙うようになったのは、他のメディアより効果が5倍も高くなる場合や、文化的トレンドになる可能性があるためだ。
また、伝統的な広告では、ミレニアル世代に受け入れられないことも理由だ。
現在のバイラルビデオの効果を知っているブランドは、測定/予測可能な戦略として、ビジネス全体の目的の達成のために取り入れている。
もはや、適正な人材、予算、ツール、テストの実施により、バイラルビデオはTVスポット広告より予測可能な戦略になった。

今はTV広告の予算を、オンラインビデオ広告に移す絶好のタイミングにある。近々、ニュースのヘッドラインを飾るのはあなたのブランドかもしれない。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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