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見逃しがちなB2BビジネスがYouTubeから受ける恩恵

コンテンツマーケティング

B2Bビジネスにとって、YouTubeはさまざまな恩恵を受けられるプラットフォームだ。ロングテール検索によるブランドの発見や、クライアントの教育などメリットは多いが、B2Bマーケティング向けのプラットフォームとしては、これまで見過ごされてきた感が強い。

確かにYouTubeはネイティブビデオをポストできるソーシャルメディアプラットフォームのひとつに過ぎず、FacebookやInstagram、Twitterなどライバルは多い。
だがYouTube以外のプラットフォームは、オーガニックビューが得られるのはフィードだけで、ビデオポストは短時間の表示に限定される。
またフィードに表示される確率はフォロワーの数%で、Facebookのアルゴリズムやユーザーの使用タイミングで変わってくる。もちろんフィードベースの配信戦略はアップロード当日に大量のビューを獲得でき、またターゲットに絞った有料キャンペーンもフィードで効果が高い。

だがソーシャルビデオはフィードに限ったものではない。B2Bビジネスにとって、どのように配信するかがカギとなる。
B2Bビジネスは通常、B2Cビジネスより高価な製品を扱い、セールスサイクルも長い。そのためB2Bのバイヤーは、未来のパートナーについての調査をあらゆる手段を使って行おうとする。当然、GoogleやYouTubeのコンテンツが主な調査対象となり、製品に関する複数の動画を見ることになる。そこで各プラットフォームの特色が、影響することになる。

Facebookでは、現在最も視聴されているビデオはフィードに表示されている最新のものになるが、YouTubeの場合は過去すべてのビデオの中が対象となり、そこからベストなビデオの視聴が可能になる。そのためYouTubeビデオはB2Bマーケティングに適したプラットフォームといえる。

YouTubeのロングテールマーケティング

フィードがメインのソーシャルメディアとは違い、YouTubeのロングテールマーケティングはシェアリング(Sharing)、提案(Suggesting)、サーチ(Searching)、登録(Subscribing)の4Sから構成される。

シェアリング:企業、メディア、セールパーソン、友人、インフルエンサーなどのプラットフォーム外から、ダイレクトにシェアが可能

提案:YouTubeビデオを再生中に、右側に“サジェステッドビデオ”として、ユーザーが好みそうな関連動画が表示される

サーチ:YouTubeやGoogleから検索をかけられる

登録:興味のあるビデオ配信するチャンネルを登録できる

これらYouTubeの最大のメリットである4Sを活用し、効果的なB2Bマーケティングを目指そう。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。