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YouTube向けディスクリプションの最適化でランキングを上昇

コンテンツマーケティング

YouTubeではサムネイルとタイトルに加え、ディスクリプションも動画のクリックを促す重要な要素となる。しかし多くのブランドとクリエーターが、その基本的な特徴をフルに活かすことに失敗している。結果、視聴者のエンゲージや検索ランキングの上昇、コンバージョンのチャンスを逃している。さらに驚くのが、ディスクリプションをブランクか、もしくはほんの数ワードにしている動画の多さである。

YouTubeのディスクリプションボックスは5000文字まで書き込み可能で、これを有効利用しない手はない。書き込みに要する時間は数分程度で、ユーザーにとって役立つと同時に、YouTubeにもコンテンツの理解を促す。ディスクリプションを利用しない、という言い訳はできないはずだ。よく考えられたディスクリプションは動画SEOとして機能し、視聴者が動画を観る前にコンテンツの概略を理解できる。その上でクリックされた動画の視聴時間は長くなり、エンゲージにつながる可能性も高くなる。

YouTube動画ディスクリプションに関する事実

YouTubeのディスクリプションフィールドはビューワーと同時に、YouTube自体が動画について理解するのに役立つ。さらに’もっと見る’ボタンの上には157文字が表示され、ディスクリプションで動画コンテンツを説明することに意味がある。ディスクリプションは、ビューワーにアピールする広告でもあるのだ。YouTubeが許容するディスクリプションフィールドの文字数は5000だが、サムネイルとタイトルと共に最初の数センテンスがメタタグとして抜き出されるため、書き出しが非常に重要になる。

ReelSEOの最高視聴数の動画を最適化した効果

ReelSEOのYouTubeチャンネルには、460以上のパブリック動画がある。そのうちの大部分が、ハウツーものかチュートリアルだ。当然、世界のオンライン動画マーケテイングをリードする存在として、動画の最適化に関しては同社の発信場所にコストをかけなければならない。そこで、同社の動画をひとつひとつ見て回ると、ディスクリプションに関してはもっと時間をかけてもよいことが分かる。

同社のYouTubeでベストな動画、How to Create a Storyboard for Your Video Shootを例に、ディスクリプションの最適化を試みた。その結果、「storyboard」でのYouTube検索結果のランキングが2位に上昇したのだ。「how to storyboard a video」でもGoogle検索ではトップに表示されるようになった。950万の検索結果でトップであり、フロントページに表示された唯一の動画コンテンツである。

動画自体は良く出来ており、特定の質問に回答しているのでランキング上位に表示されることは分かっていたが、メタデータを最適化することで、このテーマに関するチュートリアルを検索しているオーディエンスがより簡単に見つけられるようにした。記事執筆時の視聴回数は14万2600回にのぼり、同社のYouTube視聴時間全体の引き上げに貢献している。

最高レベルだとされる動画コンテンツでも、ディスクリプションによる最適化の余地がある。今一度、あなたのYouTubeチャンネル動画のディスクリプションを見直し、視聴者数の増加につなげてほしい。

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ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。