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コンシューマーがオンラインビデオをどのように活用しているのかを知る方法

コンテンツマーケティング

子どもの頃、おもちゃの潜望鏡で部屋の隅々を観察した経験のあるマーケッターもいるはずだ。
そして、プロとして成長した現在、誰よりも先にデジタルビデオマーケティングビジネスのトレンドを追いかけている。
そんな目の届きにくいコーナーまでカバーするグローバルなインタラクティブツールが、Googleの「Consumer Barometer」だ。
このツールを使えば、オンラインビデオやインターネットマーケティングインダストリーにおける、45カ国以上10以上の製品カテゴリーのデータを観察できる。

コンシューマーはどのようにオンラインリソースを活用しているか?

Consumer Barometerは、ユーザーが買い物を検討してから実際に買うまでのカスタマージャーニーに、オンラインソースがどのような働きをしているかを教えてくれるツールだ。また、ユーザーが日々どのようなデバイスをどのように使用しているのかも調べられる。さらに、なぜ、いつ、どこでオンラインビデオを視聴しているのかも分かる。

ツールの設定のデフォルトはグローバルだが、米国のデータを確認すると、オンライン/オフライントータル人口の72%がコンピューターを使用し、54%がスマートフォンを、35%をタブレットを使っている。そして43%の人たちが、TVを観ながらコネクテッドデバイスを使用している。
その内54%がスマートフォンを、42%がコンピューター、23%がタブレットを使う。
複数のデバイスを同時に使うということは、多くの人がマルチタスクを行っていることを意味するが、72%のユーザーはTVプログラムと関係なくインターネットを利用している。

Consumer BarometerのSmart Viewerセクションを使い、マーケッターはオンラインビデオの視聴についてのインサイトを得ることができる。
その情報は、ビデオマーケッターがターゲットオーディエンスを理解するために活用できるため価値が高い。
例えばオンラインビデオを視聴しているとき、米国のインターネットユーザーの66%が完全にコンテンツに集中しているという。27%は暇つぶしに、2%はバックグラウンドとしてビデオコンテンツを流している。66%はひとりでビデオを観ており、他の33%は複数で視聴していることになる。
つまりビデオはソーシャルコンテンツとして消費されており。ビデオマーケッターはそのことにあまり注目してこなかった。
また同セクションで、ビデオの視聴時間も知ることができる。58%が5分以内、29%が5〜10分、21%が10分以上だという。

ビデオコンテンツは視聴回数だけが重要な指標ではない。
誰とどこで、いつ何のビデオを何分間視聴しているのかのデータには、ビデオマーケッターにとって価値の高いビデオコンテンツを作るためのヒントが詰め込まれている。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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