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集約化する動画検索エンジンと動画検索ウェブサイト

コンテンツマーケティング

GoogleとYouTubeが果たす、動画スペースへの入り口として役割は誰もが知るところだ。検索エンジンNo1のGoogleで動画が検索できるため、YouTubeはライバルプラットフォームの中でもかなり優位な立場にある。だが何かの理由でGoogleやYouTubeによる動画検索を避けたい人たちにとって、探している動画を提供してくれる動画検索サイトは存在する。2007年に紹介した27の動画検索サイトは、今では消滅したり吸収したりした結果、YouTubeを含め以下に紹介する9サイトにまで集約化されている。

YouTube

YouTubeは動画検索サイトとして不動の1位を維持している。改めて説明する必要もないだろう。

Google

YouTubeに加え、Googleも9サイトのひとつとしてカウントすることにした。Googleの検索が、YouTubeの検索結果を優先させる傾向にあるためだ。だが、実際にはGoogleとYouTubeでは違う検索結果が表示されることがあるため、それぞれの検索エンジンで動画を探すとよいだろう。

Yahoo Screen

もともとYahoo Videoと呼ばれていた動画検索エンジンは、2011年にYahoo Screenと名前を変えた。Yahooのアカウントでオプションをカスタマイズできる。すべての動画コンテンツにおける視聴体験は一貫しており、ページのトップにはYahooメニューが、ページの左側には動画オプション/カテゴリーが表示される。

Bing Video

Yahooとは違い、Bing Videoはインターネット検索を最大限に活かしている。YouTube、Yahoo、Vimeoなどの動画サイトを含めた、興味深い検索ベースの体験が特徴だ。検索はページトップのサーチボックスと、動画カテゴリーの選択からできる。人気の検索結果動画リストには、大量の動画が表示される。

AOL Video

トップの検索バーからサーチを実行すると、結果は伝統的なウェブサーチととても似たものが返ってくる。しかし、ページのボトムまでスクロールすると、過去のトップピックスやパートナー特集など、サーチAOLオンボックスがパワフルな検索ツールを提供する。

eHOW

ハウツータイプの動画をサーチするには最適な検索エンジンだが、それ以外の動画も検索できる。ページのトップのボックスに検索ワードを入力するだけのシンプルな作りで、ページ左の“Videos”をクリックすれば、関連動画が表示される。インターネット全体の検索をするのではなく、eHOWに投稿された動画だけ結果表示されるのが特徴だ。

MeFeedia.com

多くのサイトが消滅や買収される中、しぶとく生き残っている動画サイト。動画コンテンツの検索であれば、検索リクエストをページのトップに入力するだけで多くの検索結果動画が表示される。検索結果は、MeFeedia.com向けに投稿された動画が表示される。

Binkx

こちらも古くからある動画検索サイトだ。トップにはカテゴリーが用意されているが、他のサイトより少ない。基本的にはYouTubeからだが、他のサイトからも高品質な結果が返ってくるのが特徴だ。

Veoh

Veohは機能しているが、YouTubeのクローンサイトのひとつとしてリストの最後に位置する。フロントページに動画ボックスがあり、サイトを訪問するとオートプレーが流れている。それほど利便性の高いサイトではないが、Veohだけにしかないコンテンツが見つかるかもしれない

検索エンジンに巡回先を登録させる

SEOを意識してページのタイトルや文章を変更したのに、検索結果画面ではずっと古いタイトルのままになっている。ということが起こっているなら、それは検索エンジンロボットが、まだやってきていないということになります。

自身のサイトに検索エンジンを呼び込む「巡回先登録」

検索エンジンごとに呼び方が統一されていないため、ここでは「巡回先登録」で統一しますが、この巡回先登録とはYahoo!やGoogleのロボット型検索エンジンの巡回先データベースに登録申請する手続きです。分かりやすく言うと、検索エンジンロボットを自身のサイトに呼び込むサービスのことをいいます。

迅速に対応してもらうためにもマメに連絡をしておくのがおすすめ

基本的には、特に申請をしなくとも検索エンジンに登録されていきます。しかし、まれにいつまで経っても新しくなっていないこともあります。せっかくサイト内にSEO対策を施しても、順位が上がらないままということになってしまいます。そこで、サイトのURLを登録、申請しておけば、迅速に対応、反映してくれるのです。もちろん、これをやらなくとも、いつかは検索エンジンロボットは巡って来てくれます。しかし、更新したらなるべく早く反映させておきたいものです。マメに行っていれば、巡回頻度も確実に上がります。ネットの世界は、スピードが大切ですので、スピード感をもって行いたいものです。

AIが未来の検索エンジンをどのように変えるか

AI(人工知能)が人々のオンライン検索の方法を変えつつある。
今後のトレンドと、検索マーケッターにとってAIの進化が何を意味するのかをみていきたい。
最近のサーチインダストリーの進化は目覚ましい。検索エンジン結果ページのレイアウトを一目みただけで、その進化をうかがい知ることができる。進化に伴い人々は、コンテンツのアクセスにGoogleだけを頼らなくなりつつある。

変化する情報へのアクセス方法

かつてサーチエンジンは、即座に答えがほしいときにコンシューマーが真っ先に利用する唯一のツールだった。しかし現在、私たちはサーチエンジン以外でも情報を入手できる場を持つようになった。

平均的なコンシューマーは、1日40分以上をYouTubeで、35分以上をFacebookにアクセスしている。
私たちはソーシャルネットワークの仲間からニュースを仕入れ、AmazonのAlexa Aiから健康についてWebMDに相談できる。最近WPPのCEO、Martin Sorrell氏は、AmazonがGoogleの最大の脅威になると発言した。
すぐに何かを買う必要があるとき、Googleを介することなくAmazonにアクセスできる環境は、サーチ行動の多様化を如実に表している。

変わる検索結果の提示方法

リンクのリストだけを頼る時代は終わった。AIのアシストにより、エンドユーザーに提示する検索結果が変わったのだ。
SiriやCortana、そしてAlexaは、それぞれユニークな方法であなたの質問や検索の答えを提示する。ボイスサーチであれ、スマートフォン内臓のサーチ検索機能であれ、結果は違ったものになり、また、伝統的なサーチ結果では考えられなかったアプリやEメール、ソーシャルコメント、友だちまで含むようになったのだ。

Chatbotsもまた、人気が高まっている。ブランドの多くが、コンシューマーにできるだけ早く情報を提供するためにChatbotsを利用している。
Chatbotsはサーチエンジンでコンテンツを検索するより、会話形式によりユーザーが求める情報をより正確に素早く見つけられるメリットがある。これまでのサーチ方法を、一変させる可能性を秘めている。

マーケット戦略にAIを取り入れる

ほとんどのマーケッターが、どのようにAIテクノロジーを広告に取り入れ、新たなカスタマーを獲得できるか考えを巡らせている。まだ、AIプラットフォームを組み合わせた有料メディアは存在しないが、Amazonなど多くの企業が、AIをマネタイズに活用する方法を探っている。

マーケッターは大げさなAIの未来についてのニュースに惑わされることなく、AIの適用が進むことで変化するカスタマーのマインドセットや行動を、冷静に注目しなければならない。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。