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ミドルマーケット企業の成長のカギとなるVR/AR/IoT技術

コンテンツマーケティング

Deloitteの調査では、回答者の約9割がVR/AR/IoT技術を活用しており、ビジネスの成長戦略には不可欠な技術だと回答した。ミドルマーケット企業にとって、これまでにないほどVR/AR/IoT技術の重要性が高まっている。このセグメントに属する企業はもはや、テクノロジーにキャッチアップすることはできないとしても、テクノロジーの投資はライバルとの差を広げるために必要な戦略だと認識していることが、同調査で分かった。

「管理やサポート機能としてのITより、テクノロジーへの適応や統合、戦略を主導する役目としてのITの重要性が高まっている」と、Deloitteのチーフ情報オフィサーStephen Keathley氏は説明する。

この調査は2016の6〜7月に実施され、全米の年商1億ドルから10億ドルのミドルマーケット企業の重役500人を対象にしている。調査の結果、回答者の56%が現在、ビジネス運営におけるIoTの活用を計画、もしくはすでに活用していることが判明している。

回答者の約9割はすでにVRかARをビジネスに取り入れ、また、社員とカスタマーが製品やサービスについてインタラクティブな関係性を構築できるよう、42%がデモやインタラクティブツールを活用しているという。今後、新テクノロジーは重要な役割を担うとして、多くの企業が未来のテクノロジーに期待している。

最も一般的なのが、認知可能な文脈モニタリングとデータキャプチャリング技術によるIoTアプリケーションのスマートハイブリッドモニタリングだ。IoTプロジェクトを推進している企業の5割が、この技術を活用している。同じ程度の企業が使っているのが、環境センサやスマートメータ、サプライチェーントラッキングなどのスマートインダストリアルデバイスで、デバイス間でコミュニケーションを可能にしているという。ミドルマーケット企業が採用したいと考えているトラッキングアプリケーションは、47%のビジネスプロセスのトラッキングがトップで、カスタマーの行動のトラッキングが45%、社員の生産性のトラッキングが42%と続く。

報告によると、テクノロジーへの消費がかつてないほど高い水準にあるという。昨年より予算を増額したと回答したのが19%で、戦略的価値を考慮しテクノロジーに投資すると回答したのは、過去2年の40%以下に対し、52%にも上昇している。今後も、ミドルマーケット企業によるテクノロジーの取り込みは進むとみられ、うまくテクノロジーを活用できるかが、ビジネスの成功にも影響してきそうだ。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。