ブランディング

ブランディングの全体構造を1枚で理解する
ブランディングという言葉は、理念の言語化からロゴデザイン、日々の顧客対応まで幅広い意味で使われるため、全体像が掴みにくいという声をよく聞きます。まずは「CI(コーポレート・アイデンティティ)」という大きな傘の下に、MI・VI・BIという3つの要素がぶら下がっている、という構造で理解すると整理しやすくなります。CIの基本的な考え方は「求められる現代型コーポレートアイデンティティ」でも詳しく解説しています。
CI・MI・VI・BIの関係
CI(コーポレート・アイデンティティ):企業のアイデンティティ全体を指す最上位の概念
MI(マインド・アイデンティティ):企業の理念・価値観・存在意義(Why)
VI(ビジュアル・アイデンティティ):ロゴ・カラー・デザインなど、視覚で表現される要素
BI(ビヘイビア・アイデンティティ):社員の行動や顧客対応など、行動として表現される要素
MIで定めた理念を、VIとBIという2つの手段(見た目と行動)で一貫して表現していく、という構造で捉えると、それぞれの役割の違いが整理しやすくなります。
ブランディングとマーケティングの違い
マーケティングが「売れる仕組みをつくる」ことに主眼を置くのに対し、ブランディングは「選ばれる理由をつくる」ことに主眼を置きます。両者は対立するものではなく、ブランディングによって築かれた信頼や好意が土台となり、マーケティング施策の効果を底上げするという補完関係にあります。
自社の立ち位置をセルフチェック
自社の理念(MI)を、社員が自分の言葉で説明できるか
ロゴやデザイン(VI)は、その理念と一貫した世界観になっているか
現場の接客・対応(BI)は、掲げている理念と矛盾していないか
これらの一貫性を、外部に向けて発信できているか
この4つの問いに詰まる部分があれば、そこが自社のブランディングにおける優先課題になります。
現場責任者に聞きました
Q. CI・VI・MI・BIの説明をクライアントにする際、一番「あ、なるほど」と腑に落ちてもらいやすい説明の仕方や例えはありますか?
A. 「心が定まっていないのに服(VI)だけハイブランドを着てもチグハグになる」「外見が立派でも態度(BI)が悪ければ人は離れていく」という例え方をすると、それぞれの関係性を瞬時に理解していただけます。
Q. この4つの中で、企業が最も軽視しがちな要素はどれですか?またそれはなぜだと思いますか?
A. BI(行動の統一)です。理念(MI)や見た目(VI)を整えても、実際の行動(BI)が伴わず、結果としてブランドを毀損してしまう企業が後を絶ちません。
Q. ブランディングとマーケティングの違いを聞かれたとき、現場で一番伝わりやすかった説明の仕方はありますか?
A. マーケティングとは「買ってもらうための導線設計やプロモーション」であり、ブランディングとは「相手から『あなたにお願いしたい』と指名される状態をつくる土台」である、という説明が最も伝わりやすいです。
まとめ|迷ったらこの1枚に戻る
ブランディングの議論が発散しそうになったときは、「これはMI・VI・BIのどの話をしているのか」を確認するだけで、議論を整理しやすくなります。全体構造をシンプルに押さえておくことが、日々の意思決定のぶれを防ぐ土台になります。
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ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長
創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。







