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コンテンツ戦略に不可欠なテクノロジーのスペシャリスト

コンテンツマーケティング

マーケッターのコンテンツ戦略が洗練されるに伴い、テクノロジーのスペシャリストとの協力が欠かせなくなってきている。
特に重要なのが、次の3つの分野のスペシャリストだ。

コンテンツストラテジスト:便利で有益なコンテンツの作成や発信、カバナンスを担当

コンテンツエンジニア:組織のコンテンツパブリッシングシステムを構築する。コンテンツの保存や発信など、コンテンツ資産の管理に関わるテクノロジースキルを有する

データサイエンティスト:複雑なデータを、言葉やビジュアルなどストーリーとして表現できる技術者

これらスペシャリスト三者のパワーを借りることで、コンテンツマーケティングの効率を改善し、効果を高められる。

各スペシャリストの役割について、詳しくみていこう。

コンテンツストラテジストの役割

グローバルヘルスサイエンスThe Medicines CompanyのコンテンツストラテジストBuddy Scalera氏は、自身の役割を“戦略的スーパコネクター”だと表現する。
それは、コンテンツストラテジストがクリエイティブやテクニカルチームの壁を越えて、コンテンツプランや作成、発信、コンテンツ資産の管理まで、スタッフたちと共に働くことを意味する。
大きな組織の複雑なコンテンツ戦略においては、コンテンツ戦略に専念する個人やチームが必要だが、小規模な組織では、ブランドマネージャーやプロジェクトマネージャー、編集者、管理アシスタントなどの役割が、コンテンツ戦略の仕事としてすべてマーケッターにかかってくる。

コンテンツエンジニアの役割

複数のチャンネルのコンテンツを、自動化やパーソナル化する役割を担う。
また、チャットボットやインテリジェント検索エンジンなど、高度なコンテンツ関連ツールが必要であれば、コンテンツエンジニアの協力が必要になる。
コンテンツエンジニアは、正しいコンテンツを正しいオーディエンスに、正しいタイミングで届けることを目的に、カスタマイズしたテクノロジーソリューションをデザインする。
またコンテンツエンジニアは、ソーシャルネットワークのメカニズムについて誰よりも詳しく、コンテンツ戦略を深く理解するプロフェッショナルとして、あらゆるタスクで重宝される。

データサイエンティストの役割

コンテンツを発信する前の作業で活躍するコンテンツエンジニアとは違い、データサイエンティストは発信後に何が起こるのかにフォーカスする。
Harvard Business Reviewは、21世紀で最もセクシーな仕事がデータサイエンティストで、データハッカー、アナリスト、コミュニケーター、信頼できるアドバイザーのハイブリッドと評する。マーケティングに関する決定から推測を除外するのがデータサイエンティストの仕事で、勘に頼りがちなマーケッターよりCEOからの信頼は厚い。

あなたのマーケティングチームに、これらのスペシャリストを活用する準備はしているだろうか?
3つの役割りは、右脳から左脳まで脳全体を活性化させるようなものだ。
確かにコラボレーションは複雑で、時間のかかる作業かもしれない。共通のものの見方や密なコミュニケーション、同じゴールに向かうコミットメントが求められる。
だが、そこから生まれるチャンスを考えれば、決して高い買い物ではないはずだ。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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