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ビデオマーケッターが知っておくべきYouTubeの3つのデータ

コンテンツマーケティング

“3のルール”というものがある。3つの提案をすることで文章の質が高まるという、ライティングに役立つ法則だ。2つや4つより満足でき、効果的な文章に仕上がるとされる。
そこでYouTubeビデオマーケティングが爆発的に成長した理由についても、3つのデータから紐解きたいと思う。

YouTubeの視聴の70%がモバイルデバイスから

ひとつめが2017年2月23日にcomScoreが発表したプレスリリースで、YouTube向けの新しいモバイルメトリクスとパートナーチャンネルについてだ。
遡ること2013年10月、YouTube視聴の40%がモバイルデバイスからだったにも関わらず、comScoreのデータはデスクトップしか反映していないことが明らかになった。だが今回の発表では、モバイルデバイスからの視聴が70%と大幅に上昇しているという。
comScoreの測定ソリューションがモバイル消費を捉えることができるようになり、YouTubeのパートナーチャンネルに参加するコンテンツオーナーはクロスプラットフォームにおいて、より多くのマネタイズの機会を得られるようになる。
YouTubeの統計データでさえ、半数以上の視聴がモバイルデバイスとしか公表していなかったため、70%というデータは衝撃だった。

YouTubeの視聴時間が10億時間をヒット

ふたつめのデータは、2017年2月27日YouTubeのオフィシャルブログのポストからで、世界の一日におけるYouTubeビデオのトータル視聴時間は10億時間を超えたというものだ。この記録的数値は2016年にクリアしたもので、2012年に1億時間をヒットしてからわずか4年で10倍も延びたことになる。

余りにも莫大な数値のため、ビジュアル化は難しい。そこでYouTubeのエンジニアCristos Goodrow氏はこのマイルストーンを、次のように表現した。「もしYouTubeビデオをひとりで10億時間視聴しようとすると、10万年以上必要だ。10万年前私たちの祖先は、マンモスが歩き回る中、石器を作りアフリカから脱出しようとしてた」。

YouTubeアルゴリズムの割合の85%が視聴時間に

みっつめのデータは、Little Monster MedeiaのMatt Gielen氏の研究によるもので、YouTubeアルゴリズムのプロポーションについてだ。
これは熟練ビデオマーケッターにとって目新しいものではないが、パブリッシャーやブランド、マーケティングチームにとって重要なデータとして復習してもらいたい。
YouTubeアルゴリズムの大まかな割合は、視聴時間に85%、関連性に10%、その他に5%となる。
視聴時間は単に時間だけでなく、ビデオとチャンネルのセッションスタート、チャンネルごとの平均視聴時間、アップロード頻度などに細分化される。
Gielen氏によると、YouTubeアルゴリズムは、ニッチなニーズを持つオーディエンスの視聴時間を延ばすため、チャンネルのプロモーション向けにデザインされているという。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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