ビジネスが世界を救う?CSVとは

CSV

Michael Porter教授は40年に渡り、競争と戦略をアイデアのコアに著書でビジネス世界に影響を与えてきた。
19冊の著書はアカデミックの世界で数多く引用されており、戦略とグローバル競争力の優位性の分野では間違いなく指導的立場にある。
Porter氏はビジネスリーダーとして二世代に渡り、情報とインスピレーションを提供してきたのだ。

CSVとは?資本主義の次の進化コンセプト

2011年にHarvard Business Reviewに掲載された『CSV(共有価値の創造)』で、Porter氏はグローバルビジネスの不確実性に対処しながら、社会の差し迫った問題を解決するというコンセプトを紹介した。
そして次のように説明する。「社会はどこでも、環境や経済の問題を抱えている。
政府やNGOは十分なリソースやテクノロジー、ソリューションを持っておらず、ビジネスのみがラージスケールで状況を変えられる可能性を有する」。

 Harvard Business School Instituteのウェブサイトには、「ビジネスの次の変革は、共有価値を原則として行われる。
CSVとは、社会のニーズや困難に立ち向かうことで社会だけでなく、経済へも価値を創出するという考え方だ」。
CSVの下、会社のポリシーや活動が競争優位性と利益を生むと同時に、会社が関係するコミュニティの社会的、経済的なコンディションを改善する。
CSVはCSRや慈善活動、サステナビリティとは異なり、社会的問題の解決と同時に経済的成功を実現する新しい方法になるというのだ。

Porter氏は、これまでのモデルでのビジネスと社会のつながりは、非効率だったという。慈善事業やチャリティは、社会を助けるモデルとしては古く、寄付や時間の提供だけではスケーラブルな支援に限界があるとする。

私たちは何かを解決してきたか?

過去15年間、CSR(企業の社会的責任)は大きな経済や政府、環境スキャンダルが生じた後の対処に必要な慈善活動にフォーカスしてきた。
「CSRはお金を与えるだけではなく、その先に進みたがっている。私たちは社会への関わり方を、変える必要があるのだ」とPorter氏は言う。
同氏はビジネスが抱くCSRの信条として、サステナビリティにこだわる。
「私たちは今日の活動の結果を考えなければならない。短期的な経済の成功を追い求めた結果、社会に有害にならないよう、長期的なサステナビリティの視点を持つべきだ」とサステナビリティの意義を説明する。

答えはCSV

社会的問題の解決方法としてビジネスが有力候補となるが、そのためには私たちのビジネスに対する考え方を変える必要がある。
CSVは、ビジネスを通じて社会的ニーズとチャレンジに対処するビジネスモデルで、同時に利益も生み出す。
「CSVでは、社会的ニーズに応えることと利益を生むということは相反しない。実際に、社会の満たされないニーズに応えることがビジネスチャンスになるのだ」とPorter氏はCSVの可能性を説く。

世界を救う新たなコンセプトとしてのCSVに、注目が集まっている。
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