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テクノロジーマーケッターが活用したい効果的な戦術

ブランディング

テクノロジーマーケッターとは、タフな職種だ。
会社が開発した複雑な商品やオファーの理解にはじまり、素早く手短に、しかもライバルとは別の方法でオーディエンスとコミュニケーションを図らなければならない。バイヤージャーニーは長く複雑になる傾向にあり、仕事が楽になることは期待できそうにない。

しかし悪いニュースばかりではない。
IDGとIDGエンタープライズのスポンサーによるTechnology Content Marketing2017でのレポートでは、64%のテクノロジーマーケッターが、組織におけるコンテンツマーケティングは1年前より成功しているように感じると回答した。
92%がその成功のカギとして、コンテンツ作成がうまくいっていることをあげている。
そして、成功の割合が高いと回答したマーケッターは、低いと回答したマーケッターとは別のコンテンツ作成アプローチをとっているという。

一貫したコンテンツを発信する

最も大きなアプローチの違いは、一貫したコンテンツが発信できているかどうかだ。マーケッターがコンテンツを作成する際、何を考慮するかの問いのトップにくるのが一貫性だ。
一貫性を重視する割合が、パフォーマンスの良好なマーケッターほど高くなる。
組織をはじめ、ゴール、ターゲットオーディエンス、コンテンツのタイプ、配信チャンネル、予算、リソースなどのファクターによって、どんなタイプの一貫性が機能するのかが変わってくる。
一貫性の分かりやすい例は、デイリーかウイークリー、またはマンスリーなどの配信スケジュールで、この一貫性を保つだけでも大きな効果が表れる。

コンテンツの量より質にこだわる

コンテンツの質と量のどちらにこだわるかでも、テクノロジーマーケッターの成功を左右する。
大きな成功を収めているマーケッターは、定期的にコンテンツを発信しながら質にも力を入れている。恐らく彼らは、“希望通りのインパクトを与えられる、低頻度のコンテンツ”というコンテンツ配信の頻度に対するシークレットを守っているのだろう。

オーディエンスにどれだけインパクトを与えられるコンテンツか考える

成功するテクノロジーマーケッターは、ブランドコンテンツがどれだけオーディエンスの体験にインパクトを与えるのかを重視する。
例えばContent Marketing World 2016でIntelのデジタルガバナンスのディレクターScott Rosenberg氏のスピーチで、Intelがどのように全米で1万2500のウェブページと715のマイクロサイト、そして324のソーシャルメディアをハンドルしていたのかを明らかにした。
だがIntelのオーディエンスからは、ブランドから切り離されているようなカスタマー体験が届いたという。
コンテンツがあまりにも複雑になり過ぎカオスな状態となり、コンテンツのつながりがなくなっていたのだ。
そこでIntelが採用した、一貫性のあるルールの設定によるデジタルガバナンスは、効果的、効率的にカスタマー体験を改善した成功例として、テクノロジーマーケッターは参考にすべきだろう。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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