過剰なランキングトラックから生じる問題

SEO

検索エンジン最適化(SEO)とは、検索結果ページにおける表示ランキングの上位を目指すことだ。
だが、過剰なSEOの実践には意外な弊害があるという。
SEOの手法の中でも、キーワードランキングは高く評価され過ぎており、SEOをミスリードするケースが見受けられる。
コンテンツのキーワードのポジショニングは確かに重要な指標だが、このSEOメトリクスの過剰な強調には問題がある。

ランキングトラックが引き起こす問題

キーワードランキングの評価は、結果がそのままページに表示されるので簡単にできるというメリットがある。
関連キーワードを検索し、リスティングのトップに表示されるのは気持ちのいいものだろう。だがキーワードランキングで問題になるのが、一貫性に欠ける表示結果だ。
Googleの検索結果は、さまざまな基準に基づいて変わってくる。最も一般的な2つの基準についてみていこう。

ロケーション:検索者のロケーションで、検索結果は変わってくる。
ロケーションサーチをすることでロケーションに基づいた検索結果が表示されるのは当然だが、オーガニックサーチにおいてもロケーションはインパクトを与える。例えばあるロケーションで“コーヒーショップ”を検索すると、ロケーションの近くのコーヒーショップを結果表示する。つまりロケーションが違えば、検索結果が大きく変わってくるのだ。

パーソナル化:Googleをはじめ検索エンジンは、個々のユーザーの検索情報を収集している。
その情報を元に、パーソナル化した検索結果を提供しているのだ。Google、Bing、Yahooの検索結果は個々のブラウザー履歴などに基づき、ユーザーにベストマッチするものをリターンする。

このように、シンプルな2つのファクターだけでランキング表示に多大なインパクトを与えるのだ。つまりどんな条件でもトップ表示を目指す場合、ウェブにおける検索条件のあらゆる違いを考慮したモニタリングやスキャンが必要になる。それは不可能なタスクではないが、困難でかなりの時間を要することになり、決して効率的な時間の使い方だとはいえない。

キーワードランキングの正確なトラッキングは難しいことに加え、必ずしも上位表示が成功を意味するわけではない。『The Art of SEO』の著者は、「トラフィックよりランキングの上位表示を目指すと、戦略的な選択を間違ってしまう」と述べる。検索結果ランキングに仕事が偏ってしまうため、他の重要な領域が疎かになってしまうのだ。果たして検索結果ランキングの追跡が、トラフィックやコンバージョンを高めるクオリティコンテンツの作成時間より大切だと言い切れるのだろうか?

さらに昨今の検索の傾向は、単語のキーワード検索より、ロングテールキーワードやフレーズ検索の割合が増えている。需要曲線の7〜8割が、ロングテールキーワードだとの試算もある。ロングテールキーワードはランキング上位表示がより簡単になる上、ターゲットトラフィックにつながりやすいという特徴がある。

以上のことから、競争の激しいキーワードにおけるランキングにこだわるより、パワフルなロングテールキーワードを戦略的に取り入れた方がより効果か高いことが分かる。

過剰なランキングトラックに時間を費やすのはやめ、より効果的でバランスのとれたSEOを実践すべきだろう。
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