VR導入にあたり克服すべき落とし穴

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VR(バーチャルリアリティ)の未来への期待が膨らんでいる。
そんな中、かつてテクノロジーに大きく期待を裏切られた人は、同じ失敗を繰り返さないために自制するものもいるようだ。

だがそんな心配をよそに、VRの将来は明るいと主張する専門家もいる。Ovumの首席アナリストPaul Jackson氏は、2017年3月下旬ロンドンで開催されたTV Connectにおいて、オーディエンスに次のような発言をした。

「Samsungのような問題のある企業もあるが、2020年までに2億5000万〜3億3000万のVRヘッドセットが出荷されるとの予測は変わっていない。欧米のマーケットがVR導入を主導するが、中国などのアジアマーケットがVRカフェなどで道を切り開くだろう。現在、ゲームがVRの主要なアプリケーションだが、ブロードキャスティングもVRの苦手意識を克服しつつある。今後数年で、ゲームを抜いて世界中でビデオコンテンツがVRのNo1アプリケーションになるだろう」。

過去、現在、未来の落とし穴

VRの時代が訪れようとしているのであれば、ユーザーやキープレイヤーはマーケットが直面する、もしくはこれから遭遇するであろう次の落とし穴に気付く必要があるとJackson氏は指摘する。

バンド幅:VRヘッドセットを体験した人であれば、現在のVRは他のビジュアルエンターテイメントと比較し、レスポンスの遅いことに気付いているはずだ。Jackson氏は、左右の目に4Kを当てるプロトタイプを取り上げるが、まだ問題を解決するレベルにはないという。

過剰な期待:VRに対する期待は、これまでのテクノロジーの中でも特に高い。VRの進化は予想通りであっても、その期待の高さから不必要な批判が持ち上がる可能性が高い。

VR酔い:「あなたの足は地に着いているといくら説明しても、この問題から逃れられない」とJackson氏は言う。一定のユーザーはVR酔いのために使用を中断する。特にゲームのプラットフォームでその割合は高くなる。解像度を上げれば緩和されるが、すべての人に効果があるわけではない。

年齢:TV業界もVRの成果に期待しており、子どもの目への悪影響について調査している。Jackson氏によると、VRベンダーの多くは12才以上の使用を推奨しているが、根拠ははっきりしない。特定のユーザー層の取り込みができない可能性は、未来のVR導入率向上に一抹の不安がある。

これら解決すべき問題は確かになるが、映画やテーマパーク、ゲームなどへのVR導入は劇的に進んでいる。成長余力のあるマーケットとして、今後の動向は楽しみであり注目したい。
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