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ブランドが取り入れるべきライブストリーミングビデオ

コンテンツマーケティング

近年、Periscopeなどのビデオライブストリーミングアプリの人気が高まっている。
そのため、Facebookをはじめとするソーシャルメディア大手が、同タイプのコンテンツの取り組みに注力している。
このトレンドは、未来のデジタルマーケティング戦略の主流になるのだろうか?

ソーシャルメディアとライブストリーミング

Brandedliveの調査によると、44%のビジネスが既に過去12カ月でビデオライブストリーミングに取り組んでいるという。今後、ビデオコンテンツが主要なトレンドになることは確実だが、ビデオの発信だけでは不十分なようだ。

スマートデバイスとソーシャルメディアプラットフォームが世界的に行き渡り、ソーシャルメディアのユーザー数は増えている。

例えば2015年に急成長したアプリMeerkatに続いて出てきたPeriscopeは、Twitterがサイトのユーザーエンゲージメントの向上をサポートするため買収した。
今ではTwitterにダイレクトに取り込まれ、ライブストリーミングプラットフォームとして、ビジネスや人々のストーリーをシェアする方法を変えている。
2015年といえば、Facebookがセレブリティ限定でライブストリーミングを開始した年になる。
Facebookは徐々に特定ユーザーに限定を解除し、現在はすべての認証ユーザーが利用できるようになっている。そして2016年、Facebookは通常のビデオより、ライブストリーミングビデオを優先するアルゴリズムを発表した。

一方Instagramは、2015年に特色のある機能を発表している。そのビジュアル志向のアプリは、Instagramユーザーが作成したイメージやビデオのキュレートコンテンツのビデオコレクションを提供する。新鮮でエキサイティングなコンテンツを発見する優れた機能だが、ライブストリーミングに対応していない。

だが、やはりビデオコンテンツでトップを走るのがYouTubeだ。
2015年3月、ビデオポスティングプラットフォームYouTubeがライブストリーミング機能を再搭載し、Eスポーツやゲーミングへのフォーカスにリニューアルした。さらに、Periscopeに対抗するためにアプリを開発しているという。
だが、ゲームコミュニティアプリTwitchに対抗できるまでに至っていない。最新のレポートでは、Twitchのユーザーは毎月、YouTubeのユーザーより2時間長く視聴している。

しかし、ビジネスにとってYouTubeの存在は大きい。
GoProビデオコンテンツはライブ配信ではないが、YouTubeの大量のオーディエンスのおかげで、高いビューワーエンゲージメントを獲得している。
ビジネスがライブストリーミングビデオに参入すべき理由は、やはりオーディエンスに特別なライブ体験を味わってもらえることだろう。
ワンクリックで会社の文化や製品、運営の息づかいを感じられ、オーディエンスとの親密度も増すはずだ。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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