Appleが新たなストアでブランド体験を強化

ブランディング

Appleといえば、シンプルではあるが効果的なビジュアルアイデンティティによる独自性が際立ったブランドだ。

Appleストアは、常にカスタマーへのApple体験の提供を目標としてきたが、新しく旗艦店とするサンフランシスコのストアで、新たな顔を見せようとしている。

小売り方法の刷新

世界中のアップルストアでは、店内を歩き回り、購入の前に製品を手に取り試すことができる。
カスタマーが決める前に実際に製品をテストできるタイプのストアは、アップルが先駆けて作ったものだ。
まるで服を選ぶように、買う前に本当に自分にフィットするのかを確認できるというブランドステートメントであり、カスタマーの電子デバイスの購入方法を変えるほど斬新なコンセプトだった。

Appleストア

新ストアはニューヨーク5番街の外観に習い、ガラス張りの壁に巨大なドアでビジターを受け入れる。各エリアに展示されるApple製品は、Appleマジックと呼ぶにふさわしい雰囲気を醸し出すブランディングツールで明確に分類される。

The Avenue:Apple製品がウィンドウディスプレイのように展示される

Genius Grove:古いアップルのロケーションGenius Barsと置き換えるユーザーサポートステーション

The Forum:6K解像度の巨大ビデオウォールにアーティスト、フォトグラファー、ミュージシャンなどのインストアプログラムを流す。またビデオゲームナイトやミュージックビデオプレミアも開かれる

The Plaza:24時間イベントやWi-Fiが利用できるパブリックオープンスペース

The Boardroom:ローカルの起業家やビジネスカスタマーがトレーニングを受けられる

AppleのシニアバイスプレジデントAngela Ahredth氏は、「ストアのデザインを変えただけでなく、コミュニティでの目的や役割りも見直している。ビジターに学び楽しんでもらうと同時に、ローカルの起業家にAppleネットワークを提供する」と新ストアの役割を説明する。

Appleブランドのパワー

Appleブランドのパワーは、ストアを通じてブランドを人々の生活に浸透させるところにある。

ブランドとしてのメッセージを、カスタマーがストアに足を一歩踏み入れただけで感じるという。ガラス張りの店内が、Appleブランドの透明性を説明し、何も隠すことがないとビジュアルで語っている。

今はiPhoneのセールスが落ち、イノベーションからしばらく遠ざかっているAppleだが、こんなときこそブランドのパワーを強化するタイミングなのかもしれない。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

あなたのおすすめ記事

ブランディングのおすすめ記事