英国の新ストアオープンでイノベーションを見せつけたDyson

ブランディング

革新的なエンジニアリングで存在感を示すDysonが、英国に初の小売店をオープンした。ロンドンのオックスフォードストリートをロケーションに、来客者はスタッフに質問したり、製品のテストをしたりできる。製品だけでなく、ブランドをアピールする場所になりそうだ。

Dysonの新時代

第三者の小売店を通じて販売してきたDysonが、直営店を出すのは初めてのことだ。カスタマーは製品を手に取り、イノベーションとエンジニアリングを体感する新たな時代に突入した。

Dysonストア

Dysonストアではメジャーな製品を中心に展示し、店舗のデザインはDyson本社とそっくりだ。
Dysonが見せたかったのが、Dysonがオファーするすべてのものが、どのようにブランドアイデンティティを引き出しているかだ。それはユニティと強さであり、Dysonが評価を積み重ねてきた礎になる。
Dysonストアには、最近サンフランシスコでオープンしたAppleストアと類似性がある。クリーンでフレッシュなデザイン、そしてカスタマーは購入を決断する前に試用できる。どちらのブランドもイノベーティブで、小売りに関しても同じメソッドを採用しているようだ。

カスタマー体験にフォーカスする

ストアのレイアウトは2フロアにまたがり、ショーケースにさまざまな家庭用製品を展示する。
製品の展示方法がユニークな上、カスタマーが製品を手に取りテストできるのが興味深い。ポットにダストや食べ物、破片などさまざまなタイプのゴミを入れ、バキューム具合を確かめられる。
製品レンジは幅広く、Dysonのターゲットオーディエンスも多様で、コードレスの新掃除機だけでなく、訪問客は音速ヘアドライヤーで髪を整えるなどの体験ができる。

ブランドを生活に

Dysonは、革新的なエンジニアリングを中心にブランドを築いてきた。
そして今、強力なロイヤルティのアイコン的象徴としてストアが登場した。
ブランドを生活に浸透させるのは容易ではない。DysonやAppleが成功したのは、人々がブランドとして信頼を寄せるようになったことだ。
例えばDysonは、エンジニアリングのエキスパートであると同時に、ストアでよりカスタマーにとって身近な存在になった。訪問者からの製品に関する質問に答えるだけでなく、サイエンスについても語ってくれる。そのようなDysonの代弁者が、Dysonを生活に取り込んでいく。

違うことの価値

「群れの中から抜け出すためには、他の人違うことを説明しなければならない」とはよく言われることだ。Dysonが新ストアで実践しているのがまさしくこれだ。
Dysonは広い製品レンジを有するが、それぞれの特徴をプロモートしているわけではない。
製品、テクノロジー、エンジニアリング、ブランド名がDysonそのものであり、カスタマーがブランドとしてDysonを選ぶ理由がそこにある。
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