新たに男性をターゲットにした化粧品ブランドロレアル

ブランディング

ロレアルの最新広告は、ブランドにとって初めて男性をターゲットにしている。
“私にはその価値がある”から“私たちにはその価値がある”にメッセージを進化させたロレアルは、ターゲット層の幅を広げ、コンシューマーの日々の生活に入り込もうとしている。

ロレアルの新広告

ロレアルの新しい男性をフィーチャリングしたコスメティック広告について、人々はどのような反応を示しているのだろう。
意外にも、多様性を尊重する現代ではそれほどショッキングな捉え方はされなかった。単に広告に男性を起用したわけでなく、ロレアルをサポートする多様な人たちがいることを新しい広告は示している。
そして新ブランドキャンペーンは、ロレアルの新タグライン“多様性を祝おう”を反映したものになっている。

キャンペーンはMcCann London以外にも、Fernandez-VersiniやKatie Piperなどのセレブリティ、インフルエンサー、ブロガーによって作られている。そして、ロレアル初の男性ブロガーGary Thompson氏が、増加するメークアップをする男性を代表して選ばれた。

成長マーケットの一部

ロレアルは特別感のあるブランドとして長年イメージを築いてきて、スモールセグメントにフォーカスするマーケティングが特徴だった。しかし、ここにきてターニングポイントを迎えたようだ。トップを維持するため、特別感を残したままマーケットシェアを拡大するという、すべての人のためのブランドに生まれ変わろうとしている。

ロレアルUKのジェネラルマネージャーAdrien Koskas氏は「コスメティックマーケットは拡大し続けており、男性がメークアップしたりコスメティック関連のブログを書いたりしている。このキャンペーンで私たちはすべての人々の声を聞き、多様なキャラクターによる様々なストーリーを生み出す」と語った。

問題のソリューション

ロレアルは、英国の61%の女性は自分に合うファンデーションがないと感じており、さらに少数民族にいたっては70%もファンデーションの支出が多いことに目をつけた。
その問題提示をした上で、True Matchは民族間を超え、英国人の肌のトーン98%にマッチすることをアピールし、キャンペーンの効果を発揮した。

成功のレシピ

ロレアルの新キャンペーンの成功は、適切なインフルエンサーによるブランドと製品のプロモーションに起因するところが大きい。
また、広告には男性を起用したが、すべての人のためのブランドであることのメッセージを届けられたことも成功につながった。
成功はセールスだけでなく、コミュニティから届くリアクションからも明らかだが、ブランドの方向性の転換を十分に浸透させるためには、今後も努力を怠るわけにはいかない。
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