メキシコのグアタハラブランドが失敗した理由

ブランディング

メキシコの都市グアタハラは最近、ブランディングキャンペーンの一環として新しいロゴを発表した。

豊かな街を表現するため作られた新しいスローガン“センス、方向性、繁栄”は何が間違いで、どうあるべきだったのか。
世界中の都市と同様、グアタハラも貿易と観光客の増加を目指し、ブランドキャンペーンを展開したが、結果は思わしくないものになった。その経緯と理由を探ってみよう。

背景

メキシコ第二の都市グアタハラはウェブサイトによると、アイデンティティを象徴するシンボルと、住民と観光客とコミュニケートし、街の未来を約束するブランドが必要だと考えていた。
主なキャンペーンの目的は、住民たちに街の一員であることを感じさせ、より愛着を持ってもらうことだった。
また当然ではあるが、旅の目的地や投資先としてのポジショニングも期待していた。

グアタハラブランドとは

ブランドプロジェクトには資金が投入されず、デザインプロセスは“ローカルタレント”が管理したとの報告がある。
それは正しいことなのか?ブランドを構築し、何か記憶に残るパワフルなものを創るためには戦略が必要になる、何にフォーカスすべきで、どんな専門知識が必要か。そこには必ずコストの要素が絡んでくる。
正しくキャンペーンを進めるためには、ブランディングの専門家とデザイナーチームの協力が欠かせないのだ。
しかし、ローカルタレントが何を創造でき、街を象徴するシンボルについてどのように考えるのかは、プライドにも関わる問題である。Pepe Guizarisの有名なマリアッチソング“グアタハラ グアタハラ”が街のエッセンスと文化を象徴するアイコンソングになると考えたのは、無理のない話なのかもしれない。だが、その歌に馴染みのない外国の観光客が共鳴することはなかった。

一般市民からの批判

ソーシャルメディアの発達により、ニュースの伝達がかつてないほど早くなっている。そして「政府ブランドがいい仕事をできるわけがない」や「パワーポイントで1分でデザインしたようなロゴ」などの批判の声が広がった。

失敗の原因はデザインの不味さだけではない。キャンペーンの目的が十分に浸透しなかったことや、デザイナーやブランドのエキスパートから協力が得られなかったことが大きい。

戦略にこだわる

ブランディングは手軽にできるものではない。いや、できるかもしれないが、成功させるのは難しい。
ブランド活動には明確な目的と戦略が必要になる。プロジェクトの大小に関わらず、コミュニケーション戦略もまた不可欠だ。
ターゲットオーディエンスも共同作業に巻き込み、彼らの意見やレビューを真剣に聞いていることを示し、活動に反映させよう。

未来の成功を目指して

グアタハラに必要なのは、良い意見や悪い意見にも耳を傾ける姿勢だ。
人々のイメージを変えるのは時間と努力を必要とし、簡単にはいかないだろう。だが不可能な話ではなく、コミュニティと協力し、ブランドストーリーの発信を継続しなければならない。

ソーシャルメディアも積極的に活用し、戦略に基づいた適切な方法で、ブランドとロゴの浸透を図ることで未来の成功がみえてくるはずだ。
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