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デジタル戦略にオンラインビデオマーケティングを取り入れる理由

コンテンツマーケティング

2016年6月14日、ロンドンでの会議でFacebookのトップエグゼクティブNicola Mendelshon氏は「5年以内にFacebookは確実にモバイルツールになり、さらにすべてがビデオコンテンツになる可能性もある」と予測した。
これはビデオコンテンツが中心のSnapchatが、ソーシャルメディアプラットフォーム第3位のTwitterを抜いたというニュース直後だっただけに、説得力あるものだった。

未来のオンラインマーケティングでは、良質で関連性の高いビデオコンテンツの果たす役割が大きくなり、マーケッターや広告主はそのトレンドに乗るか、または大きく開くライバルとの差を甘んじて受けるかを選ばなければならない。

テキストよりエンゲージしやすい動くイメージ

私たちはビジュアル情報を、テキスト情報より6万倍早く処理できることを知っているだろうか?
また、脳に入る情報の90%が非言語によるものである。
私たちの生体的特徴として、大きなブロックのテキストより、ビジュアルコンテンツを求めるというものがある。
この本来のトレンドは、マーケティングの結果にも表れている。単に“ビデオ”という文字をEメールの件名に入れるだけで、13%もメールの内容を読む確率が高くなる。また、ウェブサイトの訪問者は、ビデオを含むポストをクリックする確率が5倍高くなるという。

インターネットには、テキストとイメージコンテンツで溢れている。ユニークなビデオはそこに一気に切り込むことができ、サービスや製品に対する注目をより多く集められるようになる。

エモーショナルなコネクションを強めるビデオコンテンツ

The Harvard Business Reviewはエモーショナルに満足しているコンシューマーについて調査を行い、サンプル内で完全にコネクトしているコンシューマーは22%だけだったが、その売り上げは全体の37%を占めることが分った。コンシューマーと、深いパーソナルな関係性を築くことで生まれる価値があることは明白だ。

例えばDoveの広く人気を獲得した“リアルビューティキャンペーン”のビデオを見てほしい。“自分に自信を持とう”というシンプルなスローガンが、世界中の女性から共感を得て、文化的な波を形成した。数年経った今でも、当初のビデオメッセージは女性たちの記憶に残っている。

例え作成したビデオがインターネットでそれほど話題にならなくても、丁寧に作られたビデオはあなたのビジネスの成長をサポートするカスタマーたちの心に、そのメッセージとともに深く届いているはずだ。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。