2016年のトップソーシャルビデオリストから企業が学べる事

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2016年のトップビデオのリストが出そろう時期になった。しかし、ランキングの集計方法は「タグの取り外しは法律違反です」と警告するマットレスタグのようなものだ、と指摘すると戸惑われるかもしれない。米国ではこのマットレスタグジョークが、カスタマーを戸惑わせると同時に楽しませる習慣が数十年以上続く。だが、ビデオランキングに関してはジョークでは済まされない、メディアカンパニーが知っておくべき重要なことがある。特に米国大統領選の結果が出る前夜に、71〜98%の確率でヒラリー・クリントンの勝利を予測した、新規参入のパブリッシュカンパニーは必ず知っておくべきことが。

実は年間トップ10などのランキングには、懐疑的な見方で触れるべきなのだ。単にランキングを眺めて満足するのではなく、代わりにランキングを出した方法についても目を向けてほしい。なぜなら、メトリクスが違えば結果も変わってくるからだ。

例えば単に“ビュー”の数をべースに年間ランキングを出す場合、年当初にアップロードしたビデオが当然有利になる。年後半にアップロードしたビデオより、ビューの回数を蓄積する時間が長いためだ。また、広告として視聴されたビデオをフィルターアウトしてほしいとの要望もあるはずだ。でなければ、スーパーボウルのコマーシャルがリストで埋め尽くされてしまうだろう。米国では2月初旬にビッグイベントが重なり、ブランドがTVコマーシャルをオンラインで流すために、かなりの予算が使われる。この傾向のデメリットとして、多くのメディアカンパニーが誤って、30〜60秒のビデオの作成が正しい手法だと考えてしまうだろう。ビッグイベントに頼らないビデオ戦略が、マーケッターにとって本当に必要なのだ。

すべてのビデオビューは公平ではない

ブランドの立場を公平にするランキングを導く方法がある。Tubular Video Ratings標準メトリクスを使い、すべてのオンラインビデオビューとエンゲージメントをレーティングする。2016年4月、私たちは初めて、YouTube、Facebook、Instagramに365日以内にアップロードされたビデオをベンチマークする手段を得たのだ。これは決して簡単な作業ではない。Tubular Tabによると365日間で、7180万アカウントから7億6230万ビデオが主要なプラットフォームでアップされたという。それらの視聴回数は、2302億回にのぼる。

未だにビューは公平な指標ではなく、アップルとアップルを比較するわけにはいかない。だが、V30メトリクスを活用すれば、アップロードから30日間という条件で比較できるようになり、アップロード日を気にする必要がなくなる。また、Tubularのフィルター“Noteworthy”を選択すれば、クリエイターのフォロワー予測より多くのビューを獲得したビデオのみを表示できる。広告からのビューをカウントしないため、戦略的なインサイトやアドバイスに満ちた、本当のビデオマーケティングビジネスの傾向を知るランキングが得られるはずだ。

Social Media Marketing Worldから学ぶソーシャルビデオの秘訣

“Do more video(もっとビデオしよう)”は、サンディエゴで開催されたSocial Media Marketing World(SMMW)のメッセージだ。SMMWでは、オープニングから閉会まで、ビデオやライブビデオというワードが参加者の口々から発せられた。かつてソーシャルメディアマーケッターが、コンテンツマーケティングの一部としかみていなかったビデオやYouTubeが、SMMWではコンテンツのキングとして語られたのだ。ライブビデオストリーミングやFacebookビデオ広告、YouTubeインフルエンサーマーケティング、Snapchatは信頼性の高いリソースから、ステージタイムを与えられている。伝統的なFacebookのマーケティングテクニックから、大成功を収めるプレゼンターもいる。SMMWのコンフィレンスは、ソーシャルメディアのソートリーダーやビデオマーケッターが、ソーシャルビデオの秘訣とテクニックをシェアした貴重なものになった。話題にあがった中で、特に重要なものをいくつか紹介する。

ライブビデオの存在感が高まる

 今回のイベントを主催したSocial Media Examinerの代表Michael Stelzner氏は、オープニングで次の重要な指標を提示した。

・マーケッターの50%が、ライブビデオについて学びたいと考えている
・同じく50%が、ライブビデオの採用を計画している
・既にライブビデオを採用しているのは、14%に過ぎない

クリエイターへの提言:コンテンツにライブビデオをもっと取り入れる。コミュニティの構築、購読者の増加、製品の販売などの目的において、まず好みのプラットフォームを選択する。スタートポイントとしてはInstagramやVineより、YouTubeライブやFacebookライブ、Snapchatがおすすめだ。

マーケッターへの提言:まず、あなたのFacebookのタイムラインやYouTubeのオーディエンスでライブストリームビデオをテストする。さらに、あなたのフィールドにマッチするフォーマットを判断し、クライアント向けに本番を実践する。

高まるFacebookビデオの重要性

 Facebookの洗練されたプラットフォームは、ショートビデオや他のフォーマットにとって最適なアピールの場になっている。ヴロガーやチュートリアルチャンネルがFacebookで効果的かは不明だが、ワークセーフビデオやブログのトレイラーなど、短めのフォームのコンテンツに向いており、FacebookのオーディエンスをYouTubeビデオに導く効果がある。登録者が増えれば、自然に売り上げ向上の可能性も高まる。次の指標は、ビデオの重要性を示唆する。

・マーケッターの73%が、ビデオの活用を増やす計画をしている
・同じく21%が、ビデオが最も重要なコンテンツと考えている
・58%がYouTubeの知識を高めたいと考えている
・67%がFacebookマーケティングを増やす予定

クリエイターへの提言:Facebookビデオを活用するブランドが増え、YouTubeなどの動画プラットフォームへの模索が始まる。あなたがインフルエンサーやビデオ作成のスペシャリストであれば、あなたのコンタクト先の露出を増やすことでチャンスが高まる。

マーケッターへの提言:大手チャンネルとのネットワークを広げ、さまざまなプラットフォームで、クリエーターとのコラボレーションによるシナジー効果を高めたい。クリエイターと企業を結びつけることができる、マーケッターの需要が高まるだろう。
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