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ソートリーダーから学ぶオンライン動画によるブランドコンテンツの今後

コンテンツマーケティング

2016年にホットトピックとして扱われたブランドコンテンツの勢いは、今でも衰えていない。あらゆるメジャーなプラットフォームで、そのスペースと視聴オプションは拡張し続けている。Tubular LabsがTwitch本部で開いたパネルにおいて、各界を代表するソートリーダーがオンライン動画のブランドコンテンツの動向について話し合った。

未来の動画を担うブランドコンテンツ

テクノロジーの発達により、世界中の人々が好みのコンテンツを自由に楽しめるようになった。ビューワーは視聴体験をカスタマイズしたり優先順位を決めたりできるようになり、もはやオンラインでは時間は通貨になったという。ブランドとして関連性のある誠実なコンテンツを作成できれば、ブランドコンテンツの特性により、最適なオーディエンスとの真のコネクションを築けるようになる。この段階にまでたどり着ければ、ブランドの立場からは大きな成功といえるだろう。

なぜブランドコンテンツは効果的なのか?

オーディエンスとつながるアビリティは、これまでのものとは大きく変わったという。15年前と現在の10代のファンが、どのように違うのかを比較してみよう。かつてはファンクラブに入り、有名人の返事を期待して手紙を書くことが普通だった。それが今日では、セレブリティは自身のチャンネルで直接対話できるエブリデイピープルになってしまった。ソートリーダーによると、人々はインスタントなコネクションを求めており、フォローするセレブリティとつながっていることを感じていたいという。ビューワーはクリエーターをセレブリティとしてみており、ビューワーが楽しいと感じることをするクリエイターたちを フォローすることで、つながりを感じられるようになる。そのためオーディエンスは、フォローするクリエイターが好むブランドを自然と受け入れられるようになるのだ。

ブランドコンテンツの重要性

ソートリーダーのひとりは、オーディエンスについて学ぶ手段としてのブランドコンテンツの重要性を強調する。クリエイターにとってブランドとの付き合いは、ブランドが何を選択するのかに通じるという。ブランドはクリエイターにアプローチする前に、周到なリサーチをすべきであり、クリエイターのオーディエンスをしっかりと見極める必要がある。ブランドのターゲットとするオーディエンスと一致する場合、オープンで協力的な態度で接するようにする。オーディエンスが何を求めているのかを知ることが、何より重要なのだ。またクリエイターとのコラボレーションは、彼らの能力を十分に引き出すことが重要で、ブランドのゴールとクリエイティブスタイルを融合させることで優れたブランドコンテンツが生まれる。

オンライン動画のブランドコンテンツは適切に作成・発信をすることで、エンゲージにつながるオーディエンスにリーチできる大きな機会を提供する。ブランドコンテンツをこれから作成しようとする人、もしくは始めたばかりの人は、インフルエンサーにリーチする前に集中的にリサーチを行うことをすすめる。そしてクリエーターにアプローチするときは、彼らの情熱とあなたのゴールをしっかりとすり合わせ、理想的なコラボレーションでブランドコンテンツの作成に当たろう。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。