マーケティングをクリエイティブにする意外な方法

コンテンツマーケティング

正直に話し合おう。コンテンツの作成やマネージメントのためのスタンダードに、好意的な印象を持っているだろうか?またはスタンダードを、クリエイティビティの障壁として捉えてはいないだろうか?もし後者であり、デジタルスタンダード対し懐疑的な見方をしているマーケッターにはこの記事を読み進めてほしい。

実は組織内で正しいスタンダードが確立されていると、オーディエンスに良好なコンテンツ体験を提供するだけでなく、チーム内のクリエイティビティの押し上げにも寄与するのだ。

デジタルスタンダードとは何か?

組織内のデジタルパブリケーションに関するスペックやガイドラインが、デジタルスタンダードだ。例えばあなたがチームの新参者であったり、コンテンツ作業からしばらく離れていた場合、もしくは同僚のコンテンツの決定に不満を持っている場合に、デジタルスタンダードが解決に導く。

デジタルスタンダードがクリエイティビティを引き出す理由

“コンテンツは一貫性を持つべきだ”という視点から、デジタルスタンダードがクリエイターにクリエイティビティを発揮させる自由を与える。コンテンツに関する事前の決定事項が彼らのエネルギーの浪費を防ぎ、コンテンツ作成におけるクリエイティビティサイドへのフォーカスを助けるためだ。

 例えば車のデザインカラーをイメージするとき、レッドやブラック、または夢で見たステンカシミールだって可能になる。クリエイティビティが、自由に解き放たれるのだ。車の表面を保護するとか、長年見た目を維持するなどはスタンダードが決定しているので、考慮する必要性がなくなる。車のペインティングプロセスはスタンダード化されているため、デザイナーはカラーデザインにフォーカスし、存分にクリエイティビティを発揮できる。

 私たちの身の回りを見回してみても、スタンダードを実感できるはずだ。例えば店舗にある飲料品の数々。ボトルや缶、箱はほぼスタンダード化されている。製造プロセスは、形式化されているからだ。スタンダード化された容器の善し悪しはあるが、バラエティの範囲は広い。飲料品自体の可能性は無限にあるのだ。

 デジタルマーケティングも同じだ。例えばウェブページの理想的な文章の長さがスタンダード化されているとき、その長さの範囲内でさまざまな競争力の高い文章を考えることができる。ビデオやイメージも同じで、スタンダード化されることで逆に自由度が高まる。スタンダードが毎回同じ決めごとにエネルギーを消費することを防ぎ、楽しいパートやエンゲージメントなどのクリエイティブな観点にフォーカスできるのだ。

2017年のデジタルマーケティングトレンド予測

デジタルマーケティング産業の勢いに、衰えは感じられない。チャンネルの多様化やマーケティング戦略の巧妙化など、カスタマー獲得戦術は進化し続けている。そしてソーシャルウェブは、ターゲットオーディエンスにリーチするフォーマットや新たなチャンネルを安定的に生み出している。だが、ユニークなメッセージの作成、ターゲットオーディエンスの理解、見込み客が集う場所を知ることの重要性など、マーケティングのベーシックは変わらない。一方でマーケッターは、進化し続けるマーケティング戦略に適応するため、常にコンテンツの消費パターンを学び、理解するスキルを磨かなければならない。

最新の調査によると、世界中のマーケッターの51.9%が、ビデオコンテンツがベストなROIを生むと回答している。またCiscoは、2020年までにインターネットトラフィックの82%をビデオが占めると予測する。一方で、マーケッターの発信するビデオを観たいと回答したオーディエンスは、43%に過ぎなかった。2017にマーケティング戦術に取り組むべき、成長が予測される効果的なマーケティング戦略をみていこう。

Snapchatのジオフィルター

Snapchatはブランドにとって、直接カスタマーとつながることができる効果的なチャンネルのひとつである。Agenta BetaのAndrew Medal氏は、Snapchatの簡単なフィルター機能を備えたジオフィルターを活用し、多くのカスタマーのエンゲージメントを獲得しているという。Snapchatのジオフィルターとは、Snapchatのフォトや動画にかぶせることができるフィルターイメージのことだ。例えばブランドのメッセージやロゴのイメージを挿入すれば、Snapchatのユーザーへのブランド露出を高められる。

 ジオフィルターの魅力は、ブランドにとって効果的な利用法が十分に浸透していないところだ。アーリーアダプターは、1日1億5000万人のアクティブユーザーと100億回の再生回数を誇るソーシャルメディアで、優位な立場を確保できるはずだ。

2017年はビデオチャンネルが爆発的に成長する

 2016年はモバイルユーザーが爆発的に増え、バイラルビデオがインターネットで広く消費され、オーガニックリーチは急降下し、コンテンツマーケティングがメインストリームに成長した年だった。2016年がオンラインビデオの普及が進んだ年だとしたら、2017年は小さなモバイルスクリーン上で爆発的に拡散すると、IxigoのAashish Chopra氏は予測する。FacebookのニュースフィードからWhatsAppのファミリーグループまで、ビデオが登場する場面は劇的に増加するという。例えばインドでは、2020年までにスマートフォンユーザーが7億人になるとNASSCOMは予測し、2017年は急激なカーブの上昇がみられるという。2017年のマーケティング戦術の最有力候補として、ビデオコンテンツの取り込みは必ず押さえておくべきだろう。

動画マーケティングのロジカル・エモーショナルな役割

動画マーケティングのロジカル・エモーショナルな役割

マーケティングとはサイエンスというより、アートの要素が大きい。特に動画マーケティングにその傾向が強くみられる。カメラの後ろには、どんな産業にかかわらず成功を約束する決まったルールはない。私たちが思う動画のイメージを破壊するような、驚きと同時に喜びの感情を引き出せるのがベストな動画マーケティングなのかもしれない。

もちろん、動画マーケティングにはまったくルールが存在しないわけではない。特にロジカルやエモーショナルな役割についてのルールは、とても重要になる。そのふたつの要素の関係性を理解することが、動画マーケティングの可能性を広げる。

動画マーケティング戦略:ロジックVSエモーション

まず、マーケティングにおけるロジックとエモーションが何を意味するのかを知っておきたい。ロジカルな広告とは、製品や販売についての詳細をカスタマーに伝え、その製品を求める実質的な理由を考えるよう促す。ロジカル広告の代表的な例が、ダイソンの掃除機のCMだ。機能の詳しい説明と実際のデモンストレーションは、コンシューマーの利便性を納得させるには十分だろう。ダイソンはテクノロジーの評判を高める手段を選択したため、マーケティングに関しての言及はほとんどしていない。

しかし、ダイソンのような企業は少ない。ほとんどの企業が、テクノロジー以外の要素でブランドのアイデンティティの構築に努めている。それがコンシューマーとのエモーショナルな結びつきだ。コンシューマーが広告キャンペーンとエモーショナルな結びつきを持つとき、無意識にブランドにも同じエモーションを抱くようになる。もしそのエモーションがポジティブで生活に基づいたものだと、その結びつきは強力なものになる。そのプロセスには多少時間を要するが、ブランド認識における既存の顧客と、見込み顧客に及ぼす影響は絶大なものになる。

ロジックとエモーションのバランスを保つ

コンテンツのロジックとエモーションの適切なバランスを保つためには、自身のブランドのアイデンティティや特徴、オーディエンスを理解し、マーケティング戦略に取り込む必要がある。動画広告とは、人の生の感情やユーモア、視点を表現するため、自然にエモーショナルな見方をされる。だが動画のメリットを最大限に引き出すことで、3Dアニメーションなど最新技術を利用した製品情報の伝達にも力を発揮する。ウェブにおける動画の占める割合が増加する中、動画マーケティングではロジックとエモーションの適切なバランスを保つことが、競争の厳しい市場でブランドの存在感を高めるために決定的に重要なのだ。
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