2017年注目を集めそうなスマートシティ向けIoTデバイス

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スマートシティに不可欠なのが、パブリックセーフティとサービスの向上だ。それぞれの街にはそれぞれのニーズがある。例えばスマートな街灯や効率的なゴミ処理システム、または銃の発砲検知など物騒なものまである。目的は違えど、スマートシティに活用できそうなデバイスが続々と登場している。2016年に開発され、2017年にも重宝されそうないくつかのスマートシティ向けIoTデバイスを紹介する。

Bigbelly

 Bigbellyは米国の全50州、その他50カ国で採用されているスマートゴミ処理/リサイクルシステムだ。システムはソーラーパワーを備え、これまでのものより5倍の量を収納できるゴミ容器を提供する。またゴミが一杯になると、自動で処理施設に連絡する。このシステムの採用により、街のゴミ容器は70〜80%削減され美観が改善され、ネズミの個体数も減少したという。フィラデルフィア、サンディエゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、シカゴなどの大都市でBigbellyシステムは活躍している。

ShotSpotter

 米国の大都市で安全を脅かすのが、銃の発砲事件である。あまりに日常的に起きるので、発砲だけでは警察に報告されない場合もある。ShotSpotterのサウンドセンサーは、スタンドアローンで、もしくはスマート街灯に搭載でき、住民の関与なしで自動で発砲音を検知し、911コールをする。ソフトウェアは発砲数と発砲者数をカウントし、報告を受ける警察をサポートする。ShotSpotterは発砲場所を、半径約3メートル以内まで特定できる。GEグループのCurrentは、同社が提供する街灯デバイスにShotSpotterを組み込めるようセットアップしており、街灯とセットで容易に設置できる。

Digital kiosks

Digital kiosksは、近隣のレストランやショップ、イベント情報を提供する。またビジターにマップを提供し、スマートフォンと同期することで追加情報の入手も可能になる。ミズーリ州カンザスシティは約3.5キロ内に25個のDigital kiosksを設置しており、スマートシティテクノロジーのテストを実施している。同市はCiscoと共同で、スマートシティテクノロジーとDigital kiosksの導入を進めている。

Smart streetlights

LED街灯は、最も設置が簡単なスマートシティテクノロジーかもしれない。メリットのひとつが防犯対策だ。人が多い場所では自動でライティングを強め、いない場所では弱める。さらに設置してしまえば、寿命がくるまで電気代がいらないので、数年で設置コストの回収が可能になる。ロサンゼルスでは21万5000台のナトリウムランプ街灯の80%を5700万ドルのコストでLED街灯に変更することで、毎年約900万ドルの節約を実現している

NLCレポートが推奨するスマートシティ開発

都市のランドスケープがスマート化・コネクテッド化しつつある中、未来のゴールとしてスマートテクノロジーにフォーカスする都市が増えている。National League of Cities(NLC)のレポートより、スマートシティ化のために推奨する方法を紹介する。

街は達成すべき成果を前もって熟慮すべき

 データは集めるだけでは不十分だ。情報は関連度が高く、分析結果は問題解決の手段として活かされなければ意味がない。“街は対応すべき公共問題は何か、その問題を解決するために必要なデータは何かを明確にすべきだ。そして公共問題の査定とデータ収集は、既にある街の包括的なプランやビジョンから派生したものがよい”とスマートシティ開発トレンドレポートは指摘する。

街は大学、NPO、民間企業と協力すべき

 スマートシティを開発するにあたり、街は広範な組織とパートナーシップを結ぶべきだ。パートナーシップには、ファンドや実証試験などが得られるというメリットがある。大学やNPO、民間企業をはじめ、他の街とも提携ができる。多くの公共問題は複雑なため、ひとつの組織で解決するのは難しい。多様な問題を複数の組織で対処できるところに、パートナーシップのアドバンテージがある。街はスマートシティ開発のためのベストな実践法とフレームワークを見つける必要がある。活用できるテクノロジーの範囲は広く、比較的新しいテクノロジーはいまだ成文化されていない。

 The National Institute of Standards and Technology(NIST)はスマートシティ開発のためのフレームワーク作りに取り組んでおり、情報開発やコミュニティテクノロジーの相互運用、ポータビリティに対処している。スマートシティを目指すのであれば、そのようなベストな実践法とフレームワークを見つけ、適用しなければならない。

NLCレポートを活用する

 NLCの主要なパートナーUrban InnovationのNicole Dupuis氏は次のように語る。「スマートシティ化の動きはまだ始まったばかりだが、巨大なメトロポリタンエリアでは大規模な動きをみせている。またスマートシティに興味を示す街のリーダーたちも増えている。レポートで広めたいのはそのことと、まだスマートシティに馴染みのない人たちにも情報に触れてほしい」。さらに「今では関連機器を販売している民間企業がスマートシティを主導しているが、レポートが公共セクターへのスマートシティに対する関心を高めることを期待している。スマートシティに無関心だった街のリーダーたちがレポートに触発され、街の未来をみたときに次に何が起こり、何が必要なのかを理解する助けにしてほしく、レポートの作成と公表を決断した」とレポートの反応に対する期待を語った。
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