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プロジェクトの理想形は

ブランディング

ブランディング活動は全社的な規模で行う活動であり、マーケティング活動のすべてをブランド価値の一点に集中しながら行うことになります。ただし、会社という組織が大きくなれば大きくなるほど分業が進み、ブランディング活動は曖昧になりがちで扱いが難しくなってきます。

一般的にマーケティングは4P(プロダクト=商品企画部門、プライス=営業企画部門、プレイス=営業販売部門、プロモーション=広告・販促部門の4つのP)で分業されていますが、ブランディング活動はこの割り振りを取り除くような方向を目指しています。そして分業制でありながら統合した活動が必要になること。これがブランディング活動の弱点のひとつです。

小さな会社ほどブランディング活動がしやすい

この弱点を補いつつブランディング実務を進めるには、価値共有の場が必須です。ちなみに、小さな会社ほどブランディング活動がしやすいのは、その企業規模から分業制の縛りが弱いからです。この価値共有の場を作るひとつの方法として、「プロジェクト」があります。プロジェクトを常設することはできませんが、会社組織を横断する形でキーメンバーが集まり、深い共有を行うこととなります。

「ブランド価値の統合」と「ブランディング実務の分業」

プロジェクトは「ブランド価値の統合」と「ブランディング実務の分業」の両視点をつなげる必要があります。そのため、プロジェクトの企画段階ではブランドの価値向上に多角的な視点を与え、実務段階の分業でスムーズに展開できる人選が望まれます。編成に際してはメンバーがブランド価値全体を構成しているような図を描き、価値想像の抜け落ちや重複する可能性を最小限に抑えます。

ライタープロフィール

神澤 肇(カンザワ ハジメ)
リボンハーツクリエイティブ株式会社 代表取締役社長

創業40年以上の制作会社リボンハーツクリエイティブ(RHC)代表。
企業にコンテンツマーケティングを提供し始めて約15年。
数十社の大手企業オウンドメディアの企画・制作・運用を担当。
WEBを使用した企業ブランディングのプロフェッショナル。
映像業界出身で、WEB、紙媒体とクロスメディアでの施策を得意とする。
趣味はカメラとテニス、美術館巡り、JAZZ好き。

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